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頭の中で音楽が鳴り終わらない、永遠の余韻を残す作品になった…★劇評★【ミュージカル=四月は君の嘘(小関裕太・生田絵梨花・寺西拓人・唯月ふうか・松浦歩夢出演回)(2022)】

 音楽を禁じられた音楽の天才を描く舞台「無伴奏ソナタ」や、モーツァルトの頭の中に居る「才能」としての神童ヴォルフガングとの葛藤を描いたミュージカル「モーツァルト!」など、音楽をめぐる名作演劇はあまた存在するが、高校生たちの淡い純愛の中に音楽への果てしなき追求の道を描いたミュージカル「四月の君の嘘」は、青春の中で響く音楽の意味合いや、生きることの意味としての音楽の位置など、異彩を放つテーマを美しくさわやかなメロディーに乗せながら問い掛けていく上質な音楽舞台。見終わった後も頭の中で音楽が鳴り終わらない、永遠の余韻を残す作品になった。作詞・作曲はフランク・ワイルドホーンで、演出は上田一豪。(画像はミュージカル「四月は君の嘘」とは関係ありません。単なるイメージです)

 ミュージカル「四月は君の嘘」は2022年6月9~12日に名古屋市の御園座で、6月16~18日に兵庫県西宮市の兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールで、6月25~26日に富山市のオーバード・ホールで、7月1~3日に福岡市の博多座で上演される。これに先立って5月7~29日に東京・日比谷の日生劇場で上演された東京公演や6月4~5日に群馬県高崎市の高崎芸術劇場大劇場で上演された群馬高崎公演はすべて終了しています。

★阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」でも序文は無料で読めます。舞台写真はブログでのみ公開しております。

★ブログでの劇評は序文のみ掲載し、それ以降の続きを含む劇評の全体像はこのクリエイターのための作品発表型SNS「阪 清和note」で有料(300円)公開しています。なお劇評の続きには作品の魅力や前提となる設定の説明。小関裕太さんや生田絵梨花さん、唯月ふうかさん、寺西拓人さんといった俳優陣の演技に対する批評、フランク・ワイルドホーンさんの楽曲や上田一豪さんの演出や舞台表現に対する評価などが掲載されています。

【注】劇評など一部のコンテンツの全体像を無条件に無料でお読みいただけるサービスは2018年4月7日をもって終了いたしました。「有料化お知らせ記事」をお読みいただき、ご理解を賜れば幸いです。

 なお、今回の公演では、生田絵梨花さんが演じる宮園かをり役と唯月ふうかさんが演じる澤部椿を除いては、有馬公正役も渡亮太役もWキャストで、子役はトリプルキャストであるため、さまざまな組み合わせが組まれています。ですが、取材機会の関係で劇評を掲載するのは、「四月は君の嘘(小関裕太・生田絵梨花・寺西拓人・唯月ふうか・松浦歩夢出演回)」に限らせていただきます。なにしろ超人気公演ですので取材機会も限定されます。どうかご了承ください。
 この劇評だけではカバーできない木村達成さんや水田航生さんらのファンや関係者の方には大変申し訳なく、心苦しく思っております。またの機会に採り上げさせていただければ幸いです。ご容赦ください。
 ただし、ブログでのみ掲載する舞台写真は、「四月は君の嘘(小関裕太・生田絵梨花・寺西拓人・唯月ふうか・松浦歩夢出演回)」に限定せず、いろんな組み合わせが出てきますので、ご覧になってください。

★ミュージカル「四月は君の嘘」公演情報

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