それ、木村拓哉は嬉しいのか?
「FODにて木村拓哉祭りを開催中!」
以前、電車でこんな広告を見たときのこと。
ふと、こんなことを思いました。
「キムタク本人は嬉しいのだろうか?」と。
そこでまずはキムタク本人の気持ちになってみます。
吐き気をもよおした場合はすぐに読むのをやめてください。
私は中学生の頃から下積みを経てデビューした。
昔から学校一の男前って言われていたっけ。
SMAPでデビューしてから、順風満帆では無かったな。
「あすなろ白書」でブレイクするまで慣れない芸人みたいな仕事もやったっけ。
そこからは、日本一の視聴率ドラマ「HERO」をはじめ、「ロンバケ」「ビューティフルライフ」「プライド」…あの時の結子綺麗だったな。
どのドラマも大変だったけど、楽しかったな。
「武士の一分」ではアカデミー賞も取ったっけ。
俺って、結構日本のドラマ界・映画界に爪痕残したよな。
そこがスゲエよな、俺って。
ん?ちょまてよ。
なのにこの広告、そのスゴさ出てなくね?
なんか、とにかく俺の作品集めただけじゃん。
俺のファンしか観ないっしょこれ。
そうじゃねえだろ。
俺は日本のドラマ界に超貢献してんだぜ。
「キムタクドラマ」はすごい、じゃねえ。
日本のスゲエドラマ集めたらたまたまキムタクが多かった、だろ?
おい、ちょまてよフジテレビ!
そんな風に妄想を膨らましていると、電車で腹が立ってきました。
日本という大海で活躍できるキムタクが、勝手に井戸に放り込まれて「井の中の蛙」にされてしまっている。
日本一美味しい寿司屋が埼玉にあったとして、「埼玉で一番美味しい寿司」って評価されても不服でしょう?
埼玉ですよ?日本と比べたら月とスッポン、カレーとうんこ、日本と埼玉です。
もちろん演者が喜ぶものを求めていないことは理解しています。
でも、スゴいものを、スゴくなく推し出す必要はありません。
あれは広告代理店の力不足としか言えません。
って、キムタクも思ってると思います。
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