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XRとAI時台の今、敢えて見るべき映画 JM

先週、大沼さん(テンインサン)と JMの話になって、プライムビデオでJMが見れなくなってる!と騒いだ拍子にブルーレイを注文してしまった。

が、待ちきれないので大沼さんがDVDを持ってきてみることにした。
JM、やはり今見ると味わい深くて最高の映画である。

舞台は近未来、2021年。チバシティで脳の記憶容量改造手術を受けた記憶屋クーリエのジョニーは、闇のさらりまんから買った記憶倍加装置メモリーダブラーを使い、脳に160GBもの・・データを記憶できる。

しかし、今回の依頼人が渡してきたデータは320GBある。脳の容量を超えて記憶すると、数日以内に脳が破壊され一生廃人になってしまう。そんなジョニーがまさか人類を悪から救うことになるとは・・・

原作はサイバーパンクの生みの親、ウィリアム・ギブスンの短編「記憶屋ジョニー」だが、映画のため大幅にアレンジされている。

映画は1995年作品で、主演はキアヌ・リーブス。おそらくこの映画に出たことがのちにマトリックスの主演に繋がったのではないかと思う。

とにかくHMDをつけて歯を食いしばってくるがるという、「歯茎の演技」で右に出るものはいないだろう。イケメンなのに歯を食いしばる。そこが良い。

この世界には、VR化されたインターネットや、死者の生前の記憶を持ち、死後も会社の経営に関わり続けるAIなど、当時は夢物語に過ぎなかったようなことが、今は現実感を感じられるところまで来ている。

この世界においては、アナログ回路を操りキーボードを叩く人間たちはロー・テクと呼ばれるレジスタンスで、巨大企業が疫病の治療薬を隠し、世界中の人々から搾取しているという現代的に通じるテーマが扱われている。

とにかく多数のHMDが登場するHMD映画であり、かといって「レディ・プレイヤー・ワン」のように全てがVRで進行するわけでもない。

この「ロー・テク」のごちゃごちゃした感じが技研ベースにそっくりであるため、「技研ベースこそ現代のロー・テク(千葉にも技研フィールドあるし)」という話で盛り上がったのだ。

でも本当に、今見直すと色々考えさせられるし、普通に映画として面白い。

おすすめです。でも画質的にはやはりブルーレイがいいね