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全ては片桐仁から始まった

ラーメンズの小林賢太郎さんがパフォーマーを引退をされてからしばらく経ちました。 共演者や裏方を含めた多くの関係者、多岐に渡る数多くの影響を受けた方々、そしてもちろん視聴者や観客、ラーメンズを知る幾重もの人々がその突然の発表に驚きを隠せない様子でした。 個人的にも単純に引退は寂しいですし、もう舞台上で片桐さんとの2人のコントを披露する事は無いのかなぁ…と思うとなんとも言えない名残惜しさを感じてしまいます。 ですが身体的な要素が理由の中に加味されているので仕方なさも分かりま

    • アルゴリズムは成田悠輔切り抜き動画の夢を見るか

      夜明け前のplayersという番組をよく見ています。 経済学者の成田悠輔さんがMCを務めるトーク番組です。 政治家、クリエイター、学者、タレント、様々なジャンルの著名人をゲストに呼び成田さんと対談してゆきます。 簡潔かつ歯に衣着せぬ質問力と、緩やかで淡々とした声質が癖になる成田さんのMCは、専門的な難しい話を噛み砕いて飲み込みやすくしたり、逆に抽象的な濃度が高まって哲学領域に展開していったり、時折挟み込まれる成田さんのあの独特でシニカルなユーモアが融和剤にもなってて、地

      • 九月の虚無はコントの虚無

        ピン芸人九月さんのエッセイ本「走る道化、浮かぶ日常」が発売されて話題となっています。 SNSでバズっているのを何度か見たことがある人も少なくないと思います。 事務所に所属せず完全フリー、ラジオやテレビのレギュラーがあるわけでもなく自身のYouTubeチャンネルがメディア活動の基盤、お笑いネタの賞レースの決勝戦や寄席などの舞台に定期的に出演しているわけでもない。 そんな状態からいきなり全国の書店に並んでしまうクリエイターとしての地肩の強さに驚きを隠せません。 お笑い芸人の棚

        • 第2のタモリという思想模写

          タモリさんが徹子の部屋で 「新しい戦前」 という言葉を発して話題になっていました。 ただ、この発言自体はタモリさん特有の皮肉というかブラックジョークというか、こういった内容について触れてゆく事そのものが、若干目的化されている自己完結的なギャグだと感じます。ノンポリ自虐とでも言えましょうか、ある構造や文脈の中に自身がどの立ち位置で組み込まれているかを理解している事への言及によって引き起こる乾いた笑いの類。 報道ステーションにコメンテーター的なポジションで出演した時にウクライ

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          ニューヨークの地下には巨大なアンチがいる

          ニューヨーク嶋佐さんが炎上していました。 厳密に言えば、炎上とカウントできるような規模感では、微妙になかったと思いますが、「WBC早く負けろ」発言をしたと誤解をされたまま、それが拡散され、SNSとネットニュースを中心に話題になっていました。 それらを踏まえた上で、ニューヨークのお二人も、半分冗談、半分本気、ぐらいの温度感で、その炎上そのものをネタ化させ、面白おかしく語っていました。 タイミング的にも、NEWニューヨーク、ニューヨーク恋愛市場などの終了や、マジックミラーナ

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          日没する処のウエストランド

          井口さんがジワジワとその面白さを浸透させてきていると感じます。 デドコロというラジオ番組での永野さんとのトークや、マルコポロリという関西のテレビ番組での東野幸治さんからのいじられの求愛、鬼越トマホークやニューヨークのYouTubeチャンネル等での爆笑問題いじり、三四郎からのいぐチンランドネタ、ゴッドタンでの槙尾カリーやあいなぷぅエピソード、そして安定の河本さんのポンコツ感への憤り、こうして適当に並べてみても井口さんって可動範囲が広いなと思います。 この水面下ゾーンでのうっ

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          ロンドンブーツ1号2号の虚栄心

          最近たまに田村淳のアーシーchを観ています。 いろいろな企画が上がっていますが、僕は淳さんの1人喋りが好きでよく聞いています。 ニコニコ動画の頃から淳さんは生配信に興味があるんだろうなと思ってなんとなく観ていました。コメント欄の匿名の誰かと時に喧嘩めいたやり取りをしながら盛り上げてゆく淳さんが印象的でした。今繰り広げられている観衆の反応そのものをショーとしてまとめ上げてゆく手腕。そういったヒリヒリするようなライブ感の醍醐味と同時に、どこか凄く個人的な心理的対話を見させられ

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          M-1グランプリ2021感想

          M-1グランプリ2021を観ました。面白かったです。いろいろ感じたり思ったりしました。なので個人的な考えの整理みたいなものを書いていこうと思います。 今回話したい事が2点ほどありまして ひとつは 「錦鯉の優勝によって問われるお笑い高齢化問題」について もうひとつは 「地下芸人という存在とその支持基盤」について です。

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          マツモトクラブ

          R-1グランプリで幾度となく決勝に駒を進めているファイナリスト常連で俳優としても活躍するマツモトクラブさんの喋りは、その雰囲気作りも含めて「間合い」そのものをフリ役的に連結させる事で興味を引き続ける独特のフォームをしていると思います。 マツモトさんもあまり素で喋りを行っている場面が少ないのですが、長めの尺でトークをしていい現場だとネタの時等の印象に比べて実は結構言葉数が多くペースも早い方である事が確認できます。それでも対象との距離感はある程度慎重にはかっているタイプだとは思

          マツモトクラブ

          Franz K Endo

          MADドラえもんでおなじみFranz K Endoさんの数少ない喋ってるシーンを観ると、この人もまた自らにフリ的な引き込みを連呼してゆく事で同世代的なノリのゾーンに持ってゆくのを得意とするタイプなのではないかなと感じます。 対象や観客の反応を伺いつつもそれによるキャッチボールは割りと早めに設定されていて、繋いでゆく言葉やテーマの切り替わりは舵取りを自己判断で綱渡り的に行ってゆく傾向があると思います。この間合いの繋ぎ方はザマミィの酒井さんやシティボーイズの大竹まことさん、菊地

          Franz K Endo

          プチ鹿島

          時事芸人、新聞読み比べ芸人であるプチ鹿島さん。喋りのスウィング感グルーヴ感に同世代的なノリが密室性とともに発生しているタイプだと感じます。 鹿島さんも菊地成孔さんに似たフリ的な側面を連打してゆく事で若干その場の舵取りをしてゆくフォームだと思うのですが、菊池さんのそれよりももう少しゆとりがあると言いますか逆に言えば言葉数が多すぎません。 ミュージシャンとお笑い芸人の違いでもあるのかもしれませんが対象や観客の反応の伺い方が鹿島さんの方が慎重な歩幅をしていると思います。なので滞

          プチ鹿島

          菊地成孔

          ジャズミュージシャンの菊地成孔さんの喋りも非常に密室芸感のあるリズム的なものを優先させてて同世代的なノリを生むグルーヴを持っていると感じます。 そこに時代的な差異として情報量や掛け合いのテンポ感とかのコミュニケーションの型そのものや共有されている模範の癖とかの変容はあると感じますが、パスを受けた時の繋げ方、1ターンの尺のはみ出ていい範囲、等を体得している点ではARuFaさんと近い波及範囲であると思います。 ただARuFaさんと異なるのはフリとコナシで言えば菊地さんはフリ役

          菊地成孔

          ARuFa

          ライターのARuFaさんは書き手でありながら喋りやリズム的なものを使いこなせる気質の上に、そこにフリとコナシで言えばコナシ的な役割の声の扱いが卓越しているところに天性の才を感じます。 ARuFaさんの元々の出自であるチャットやブログ記事などのネット上にある文字においても、そこにある種の世代的ノリを想起させるグルーヴを音優先で組み立てているのが感じられます。特にそれはダ・ヴィンチ・恐山さんと対峙している時に比較しやすいです。恐山さんの書き手らしい文章構成的な喋りに対して、AR

          キングオブコント2021感想

          キングオブコント2021を観ました。面白かったです。いろいろ感じたり思ったりしました。なので個人的な考えの整理みたいなものを書いていこうと思います。 今回話したい事が2点ほどありまして ひとつは 「誰も傷付けない笑いの正体」について もうひとつは 「コントかコントじゃないか論争の着地点」について です。

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          地政学的観点から見たハライチ

          ハライチがM1グランプリ2021にエントリーしている事がわかり主にTL上でその事が話題になっていましたね。 この事から感じるのは、Twitterでも呟きましたが 「M1グランプリというコンテンツのプラットフォームとしての盤石ぶり」と 「ハライチというコンビの特異な立ち位置」です。 M1グランプリというコンテンツのプラットフォームとしての盤石ぶりまず「M1グランプリというコンテンツのプラットフォームとしての盤石ぶり」についてですが、ここ最近のM1(得に2015以降からの

          地政学的観点から見たハライチ

          キャンセルカルチャーと竹山のキレ芸の相関関係

          ここ最近、小山田圭吾さんのいじめ問題や小林賢太郎さんのコントの中でのユダヤ人大量虐殺を扱った台詞、竹中直人さんの放送禁止テレビなど、かつてサブカルと呼ばれていたような領域のカルチャーにざっくりとですが位置付けられていた芸能の方々が五輪関連に携わる事でその当時の発言や表現などを掘り起こされそれが不謹慎であると主にSNSなどで糾弾され役職を辞任、解任に迫られるという流れが出来上がっています。 これらはミクロとマクロのどちらの視点も意識した方がいいと個人的に感じます。五輪というも

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