本能赴くままに脊髄で感じろ!ロブ・ゾンビの頭の中を覗き込む奇跡体験「ロード・オブ・セイラム」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(472日目)
「ロード・オブ・セイラム」(2012)
ロブ・ゾンビ監督
◆あらすじ
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1692年、アメリカの片田舎・セイラム。ここでサタンを呼び出した罪で死刑宣告を受けた女が、刑執行直前に判事とその末裔に呪いをかけた。それから数百年後、ラジオDJを務めるハイジのもとに“ザ・ロード”を名乗る人物から不気味なレコードが届く。(公式より引用)
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ヘビィメタル界の大御所•ロブ・ゾンビ監督作品です。
時には誰しもが楽しめる映画監督として、また時には魂を揺さぶるミュージシャンとしてのアプローチで数々の映画を生み出してきたロブ・ゾンビ監督ですが今作は完全に後者の作品です。
もう本当にロブ・ゾンビ氏の趣味全開と言いますか、物語を楽しもうというスタンスで視聴すると面食らってしまうと思います。
“分かる”、“分からない”
ではなく
“感じる”か“感じない”
の映画です。
一応、大筋としては
◇地元のラジオ局に務めるDJのハイジの元に“ザ•ロード”と名乗る人物からレコードが届く。そのレコードを聴いて以来、ハイジは幻覚に苦しむようになる。「セイラム魔女裁判の真実」の著者であるフランシス•マサイアスはハイジがセイラム魔女裁判に関わった判事の子孫であることを知る。そしてなんと魔女裁判で生き残った魔女たちはハイジを監視しており、ハイジに新たな王を産ませようとしていた。ハイジを助けようとしたマサイアスは殺害され、ザ•ロードのライブに行ったハイジは王を産み落としてしまう。
という流れになっています。
今作はロブ・ゾンビ監督の頭の中を覗き込むという“トリップ体験”を味わうことができる言うなればアートなので、ストーリー云々の話は野暮です。
ちなみ題材となっているセイラム魔女裁判は実際に存在し、近世の魔女裁判の中でも最も有名な事件と言われています。
終盤にかけての盛り上がりは薬物による幻覚症状ってこういう感じなのかなと思ってしまうくらいにサイケデリックで頭が爆発しそうになります。
感覚的には同監督の「マーダー・ライド・ショー」(2003)と同じく、ストーリー仕立てのミュージックビデオに近くて、意味はわからないけど魂が揺さぶられる最高の作品でした。
このおばちゃん3人組が本当に強烈で、ハイジを助けに来たマサイアスに対して「頭の中に入って彼女の脳をファックする。お節介なペニスを彼女の頭に突っ込み、脳をメチャクチャにするの?」と口汚く罵るシーンは必見です!
現在、アマゾンプライムにて300円からレンタル可能です。
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