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やや迷走気味!でもB級ゾンビ映画としては相当面白い!!「バタリアン4」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(478日目)

「バタリアン4」(2005)
エロリー・エルカイェム監督

◆あらすじ
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死者をゾンビ化し、生物兵器にしようと研究を行なうハイブラテック社。その実験台として親友を誘拐された高校生ジュリアンは、仲間と救出作戦を決行。だが、彼らの前に無数のゾンビ兵たちが立ちはだかる。(moviewalkerより引用)
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ゾンビコメディの元祖として名高い「バタリアン」シリーズの第4弾です。

前作「バタリアン リターンズ」からおよそ12年ぶりの新作で、ルーマニアとウクライナで製作されました。更には世界で初となる“チェルノブイリでロケ撮影が行われた映画”として話題となりました。

ちなみに監督は「スパイダーパニック!」(2002)で話題となったエロリー・エルカイェム氏が務めました。

2作目までのコメディ展開、そして3作目のシリアス&ラブ・ストーリーともまた違うちょうど良い塩梅を狙った感じの作風なので終始ふわふわしてます。ですがB級ゾンビ映画としてはかなり楽しめる部類ですしゾンビのクオリティも中々のもので、個人的には前作よりも面白かったです。

現在、どこのサブスクでも配信はしてなさそうです。私はTSUTAYAのレンタルを利用させていただきました。

◇食品、テレビゲーム、廃棄物処理、防災、ゾンビ殲滅なんでもござれのハイブラテック社に勤める叔父•チャールズを持つ主人公ジュリアンは友人たちと共にモトクロスに夢中。しかしある日、練習中の事故で友人のジークが死亡。そしてその遺体はなぜかハイブラテック社に運び込まれていた。ハイブラテック社は何かおかしいと踏んだジュリアンたちは社内に潜入。そこではチャールズ指揮の下、恐ろしい実験が行われていた…

という
細かい流れは違えど、身内が務めている会社でトライオキシンを用いてゾンビの研究が行われているという点やバイク事故で身近な人間が死亡したことで事が起こり始めるという点など大筋に関しては前作とほぼほぼ同じなので、リブート作品として見たほうが良いのかもしれません。

登場人物はあまりインパクトがありませんでしたが、大量のゾンビ相手の派手な戦闘シーンやグロ描写の数々は非常に見応えがありました。

火炎放射器など武器のバリエーションが多いのも見ていて楽しかったです。
ドジっ子かつツインテール眼鏡っ娘のベッキーは非常に可愛らしかったです。
叔父のチャールズ
めちゃくちゃ悪いヤツです。

ゾンビもパンチのあるタイプではありませんでしたがクオリティはかなり高いです。サイボーグゾンビに改造された主人公の両親は見た目はB級ホラーとしては完璧の出来だったのでもっと暴れまわるシーンを見たかったです。あっけなく殺られてしまうのはもったいないです。

母親は腕が丸鋸、父親はマシンガンです。
ゾンビ化したビッチな友人

まったく別物のB級ゾンビ映画として見たら相当面白い部類だと思います。

監督の趣味なのか分かりませんがやたら主人公たちがバイに乗るシーンが多いです。ハイブラテック社の地下に潜入してもバイクでブンブン吹かしながら移動するという完全に隠れる気ゼロのスタイルは流石に気になってしまいました(笑)

ハイブラテック社の地下に潜入したジュリアンたち

ヒロインのケイティがハイブラテック社の警備室でバイトしているから主人公たちの新入を手助けできるという流れは少々都合が良すぎるように感じました。実はゾンビの研究をしているようなヤバい会社が一端の高校生を警備で雇いますかね。

ヒロインのケイティ
とてもキレイでした。

都合の良いタイミングで手に入る武器(銃火器)、まだゾンビかもわからない相手を何の躊躇いもなく射殺する主人公、完全にコピペのゾンビ新生児、サイボーグゾンビに改造された主人公の両親がなんの前触れもなく唐突に登場する、そして手榴弾で秒殺される、火炎放射器で燃やされたにも関わらずピンピンしてるしめちゃくちゃ正気な友人ゾンビ、絶対に死ぬタイミングじゃないところで死ぬ登場人物(弟やヒロイン)、結局は軍が殲滅する等など

先のことを考えずにその場その場の思いつきで話を進めているのではとツッコミたくなるシーンがとても多かったです。これがもしコメディテイストだったら、「何でそうなるんだよ!」、「くだらないなぁ」と笑える作品になると思うんですがちゃんと真面目にやろうとしているからこそそういった部分が全てマイナスに作用しているように感じました。

コピペゾンビ新生児

方向性はブレ気味ですけど個人的には見どころもたくさんあって面白かったです。

☆この度ホームページを開設しました!
もしよかったら覗いてやってください。

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