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滋賀の魅力を全部まとめて体感!滋賀の全土を巡る地域ツアー②

しがレポは、滋賀県各地の“くらし”と“仕事” を取材する移住体験プランです。地元愛と人脈に深い、地域コーディネーターがご案内!普通の観光では体験できない密度で、地域の魅力に出会えます。地元の人たちと囲む食事会が地域になじむカギ。
写真を撮るのが好きな人、文章を書くのが好きな人田舎暮らしに興味がある人に来てもらった、おためしステイのレポートです。

しがレポの詳細はこちらより

このプランを通して知りたかった滋賀のこと

今回、下記のようなようなことを知りたくて、このプランに参加しました。

・滋賀の食文化、農産物、B級グルメ
・住居や街並み、家賃相場。おすすめの物件の探し方。
・観光地がどんなところがあるか、土産品など。
・交通の便。滋賀県内の移動の他、金沢、福知山、埼玉への移動方法や距離、時間について。
・電車やバスの人口密度や、車の渋滞具合。
・気候
・話し方や方言、ノリ。
・働き方、求人など
・遊び方、楽しみ方
・県や市で力を入れている取り組み、街づくり。また、どんな店や施設があるか。
・移住者に対して、地元の人々はどう考えるか(基本的に歓迎なのか、そうでもないのか)
・実際に移住した人々は楽しめているのか。
・移住するならどのエリアがオススメか。
・出産、育児に安心感がもてるかどうか。
・琵琶湖が実際どんな感じか。暮らすイメージが湧くか。
・滋賀県あるある、ご当地ネタ、イベント
・新型コロナへの考え方(我々はあまり気にしてないため)

等々。

滋賀での生活は自分次第で無限大の楽しさになる

今回出会った人がもれなく活き活きしていて、我々の訪問を歓迎してくれました。また、一緒に旅したメンバーの相性がとても良く、気を遣い過ぎることもなく何も困らなかった。とにかく会話が楽しかったし、自分にとっての次の道が開けていくような感覚がありました。

衝撃を受けた「志我の里」での体験。オーナー池田卓矢氏の自作でかつ自然エネルギーにこだわりまくったゲストハウスが居心地良すぎでした。薪ストーブや薪割り体験、随所にあるエコな工夫や美しいデザイン・インテリア、自然の中で池田氏を交えてのBBQや会話、本棚に並んでいる本、とにかくどれもが斬新で、初体験ばかり。また、ハウスの周辺を散歩したが主に田畑や森林で特別な観光地や景勝地、施設は無いと言えるんですが、それでもこれだけ印象に残ったのだから、やはり池田氏の人柄と活動が魅力を作り上げたということ。何もないところだけど、その人次第で何でも有る、何でも出来る、何でも面白くなるというのが最大の発見でした。

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※写真は湯沸し用の薪窯に皆で火を起こしているもの

東近江市から琵琶湖テラスへ向かう途中、車内でリモート手相占いをやってもらったのことも面白かったです。予定に組まれてなかったので余計楽しかった。リモートでやるというホリックスの発想がまず凄いし、占いのヤブコ(あだ名らしい)さんもめちゃいい人で素直に聞けたし、内容も腑に落ちることばかり。旅メンバーの相性の良さに確信を持たせてくれて、自分も妻も色々な発見がありました。最近、ちょうど夫婦で「占いいってみようか」なんて話をしていたのでタイムリーだったし、皆で公開だったのもネタになるし打ち解けられてよかったです。

地域の方が生き生きと働く姿を見て感じた理想の生活スタイル

旅で出会った人たちはどの地域のどの分野の方も自然を大切にしながら働いている印象を受け、とても魅力に感じました。美しい琵琶湖や河川、山々や動物たちと共に生きていくために、それを楽しむために仕事をする、それが滋賀県の普通、みたいな感覚が素晴らしいと思うし、また同時に自ずと人も大切にするということにも繋がっているように感じます。都市部だけで生活しているとなかなかこうならないのではないかと思います。
かといって化学やITなど、最先端の人の技術も否定せずにうまく取り入れている印象も受け、それらを「本当に役に立つこと・必要なこと」、「今だけじゃなく未来のためになること」のために利用する、理想的なモデルをいくつも見ることが出来ました。

東近江の菜の花館とそのプロジェクトに参加する中で環境保護、農業、観光が一体となった形を現地で見て体験することができました。よく聞く「循環的な社会」というのを、流行りでなく昔から当然のようにやっているのが凄い。道の駅あいとうマーガレットステーションも、地元の皆さんの力が集結したようなパワフルでバラエティ豊かな施設で、何というか、ちゃんと循環を意識してるから運営側も息切れしなさそうだし、お客さんも飽きがこないで楽しめそうだと感じました。農家さん同士の世代を超えた絆も感じた。

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※写真は菜の花館での園田さんレクチャー場面

ショップの他にも他県や他国の子供たちが気軽に参加できる体験学習、民泊など、一見ものすごく大変そうなことを皆で協力して楽しそうにサラっとやってのけているように見えました。もちろん大変なこともたくさんあるのでしょうが、大変過ぎて気を病むとか孤立してしまうとか対立するとか、そういうのはあまり起こらないんじゃないかなと思いました。

心地よい生活を提供する環境づくりを肌で感じた


「自然」と「人」を大切にしているところが印象に残っています。どちらも壊れないように、汚さないように、でもちゃんと楽しく進んでいけるように、ということを意識しないでも出来ている人が多いのではないか(と勝手に思いました)。

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※写真は淡海ネットワークセンターにて北川さんに案内してもらっているところ

これは単に「お金を稼いで生活していくこと」が主軸だと、結構難しいことだと思う。そうではなくて、多分「目の前の自然を大事にしながら楽しく生きよう」というのが主軸だから出来るのだと思います。経済的に余裕のある人が多い印象もあるので、皮肉ですが「自然主軸」のほうが色んなアイディアが湧くのかもしれない。

都会で満員電車通勤やビルばかりの土地で過ごす毎日だと、日々追われるだけでじわじわ苦しくなっていく人も多いと思う。暮らす環境が人工物だらけじゃなく、自然、特に琵琶湖という大きなシンボルがあるだけでも一人ひとりの意識が変わり、結果として心地よい社会につながるのではないかとイメージできました。

滋賀での生活は楽しさと便利がたくさん

このプランに参加したことで、移住に関するあらゆる心配事は解消されました。自分で工夫する、難しそうなら誰かに相談するなど、助けを求めることで解決できるし、その過程も楽しそうだと感じました。自分が楽しもうとする、現地の人と関わっていこうとする意志があれば十分で、いい道が見つけられそう。また、判断材料はインターネットや情報誌だけでは全く不十分でした。やはり現地へ行き、色んな人と話すこと、場所を見ることが何よりの情報となる。それも頼りになる案内人(今回でいうホリックス)のナビがあることで、短期間でほしい情報がたくさん得られました。これらは滋賀に関わらず、どこでも言えることなのかもしれませんが。ただ、ホリックスの熱さとお節介度合いはそうそうお目にかかれないだろう。

他にも食文化、琵琶湖を中心とした自然環境、レジャーなど、楽しみ方については想像よりもずっと素晴らしかった。食でいえば近江米、地元の青果、肉、湖魚、佃煮、漬物など、どれも美味しく頂けました。大手のチェーン店もちゃんと充実しているので、特に制限なく楽しめそうでよかったです。自然環境やレジャーも文句無し。

街並みを散策できたのは近江八幡と長浜でしたが、どちらも非常に良かった。またこれは県全体でですが、建物の作りとか、ショップに並んでいるものなど、凄くお洒落でセンスが好きになりました。私の故郷の金沢と少し似ているからかもしれないが、馴染みやすかった。ただ、最近の金沢はちょっと観光向けで整え過ぎているように見えていました。滋賀は普段使いのものが観光にも活かされている、というようなリラックス感が感じられた。暮らすなら、分譲の小奇麗な家やマンションより、板壁の民家で薪ストーブでくつろぎたいと思います。


我々の故郷(金沢、京都、埼玉)へのアクセスも問題無し。住んでしまえば愛知・岐阜や関西圏の旅も楽しめそう。コロナに関しては人それぞれ、まあ他県と変わらない様子だったと思います。我々はあまり医療や薬に頼りすぎるのは良くない、コロナ騒ぎやワクチンもどこまで信じていいのか、という姿勢です。どちらかというとそういう人が多くいてくれればな、と思っていたのですが、さっそく出会えたので不安はなくなりました。


生活の中で初めて知った滋賀の良さ

琵琶湖の存在はとても大きく、そこから色んなものに影響して魅力が生まれているように感じました。琵琶湖の美しさだけでも十分過ぎる魅力ですが、それを最大限楽しみつつも皆で守っていこうとする姿勢が根付いているのでその人間性・社会性も魅力になっていると思います。たまたまかもしれないですが、殺伐とした場面に一度も遭遇しませんでした。誰かが口論している、不満をぶつけている、調子悪くてぐったりしている、忙しくてピリピリしている、とかそういう人を観光地や街中でも見かけませんでした。皆リラックスして楽しそうに見えました。

自然も身近に楽しめるし、一般的なもの(スーパー、コンビニ、飲食店など)もちゃんとあるというのもすごく魅力だと思います。街中に住んだとしても、少し走れば琵琶湖や山や川があるというのは最高に嬉しいポイントです。個人的に水鳥ウォッチングが好きなので楽園のようでした。四季を通して見たくなる、色んな地域と繋がってみたい、そう思える場所だと思いました。


現実的ですが、災害が少ないというのも大きな魅力。近年、集中豪雨の報道が多発している中、滋賀は河川が多いので水害が心配でしたが、ほとんど大事になったことはないということなので安心です。台風も強い勢力でくることはあまりないようですね。


あとは困っている人に対しても、助け合っている雰囲気が随所で感じられたのでそれも好印象でした。その人次第というところもありますが、心をオープンにさえしておけばどうとでもなるのだと滋賀で出会った人や自然から気づかされました。

知りたかったことを全て知ることができたツアー

人と天候に恵まれ、自分たちが求めていたものすべて同時に得られるような、奇跡のようなツアーでした。ホリックスの組み立てと情熱がいい意味で凄すぎでした。人生が変わる旅だったといっても過言ではないです。
大満足のツアーでした。多分我々はただ単純に滋賀の情報を集めにきたというわけではなかったのだと思います。

夫婦で仕事を退職し、次の道を模索している段階でしたが、今思えばまだまだ小さい世界の中で右往左往していたし、二人とも社会に対しての窮屈さや、「理想に向かっていきたいけど妥協も当然あるよね」みたいな諦めのような感覚を抱えたまま模索していたと思う。いい方向に向かっていく自信はもちろんあるのだけれど、それでも二人だけの試行錯誤ではここまでが限界かな、というところまで考えつくしたし、ちょっとした壁にぶち当たったような、そんな状況でした。で、これを打開するとしたら全く新しい人や場所との出会いなのだろうと何となく思っていたところ、滋賀全土プランのお知らせが目に入り、すぐに妻にも共有し、参加してみようとなりました。それまで滋賀県はノーマークに近かったのですが、互いの大切にしたい故郷の中間地点でもあるし、わがままかもしれませんが自然も都会もバランス良く楽しみたい。

「その手があったか!」といい予感がしたのを覚えています。結果的にツアー前と後ではまるで別人になったかのような感覚でした。それまでの価値観をパッと明るく変えてしまうような素敵な体験のオンパレードで、ぐうの音も出ないという感じ。出会った人も、自然環境も我々をリフレッシュさせてくれました。参加できてよかったと心の底から思っています。

事前のzoomの面談が凄く良かったのではないかと思います。その時は我々のことを断片的にしか伝えられなかったが、それでもホリックスは大事なポイントを読み取ってくれたのだと思う。組み立ててくれたスポット、そこに関わる人、昔話や人生観、何気ない雑談や雑学、自然の美しさ、食の美味しさ、いずれもドンピシャで我々が求めていたものを示してくれたし、ホリックス自身の人柄やトークもとても面白く励まされました。旅仲間の湯上さん(ゆーさん)も本当に自然体で優しく接してくれて、占いでも当てられましたが、まるで以前から知り合いだったかのような安心感があって、3泊4日どの時間も有意義なものとなりました。この先もずっとつながっていくのだと感じています。


というわけで本当に、最初から最後まで感謝感謝のツアーでした。ほとんど何も知らなかった滋賀が一気に好きになったし、純粋に移住して暮らしたいなと思っています。ほりっくすやゆーさん、才田さんはじめ、出会った人皆さんとまだまだ交流を深めていきたいし、仕事やレジャーも楽しむイメージが湧いてきます。


また、後日談ですが、退職した会社に保険証を返却するなどしに、顔を出しました。そこで同僚たちにこのツアーのことを話したところ、とても盛り上がりました。仮にこの話を全くせずに帰ったとしたら得られなかったであろう色々な情報がまた得られました。野洲市の議員さん、田中陽介さんはなんとうちの会社の先輩だった(知らなくてすみません)とか、滋賀に友人いるから紹介するよとか、私もすごく琵琶湖が好きだからもし移住したら招待してくれとか。一歩アクションしてみる、というのが面白いなと感じた出来事でした。
長くなりましたが、ひとまずこの辺で。本当にいいツアーでした、ありがとうございました。
(30代・男性)

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