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【恋愛短歌】遠い恋とミルクティー

曖昧に微笑むひとみ憎らしく視線くぎ付けいつの間にやら
 あいまいにほほえむひとみにくらしくしせんくぎづけいつのまにやら
 
温かなミルクティー缶掌で包む夕暮れ初恋の味
あたたかなみるくてぃーかんてのひらでつつむゆうぐれはつこいのあじ

 
年下の君にこの身を護られて姫の気分で街を闊歩す
 とししたのきみにこのみをまもられてひめのきぶんでまちをかっぽす
 
恋なんて呼べる二人じゃ無かったと思ういつかの映画館にて
 こいなんてよべるふたりじゃなかったとおもういつかのえいがかんにて

 
ミルクティー君に渡され口つける寄り添う二人手も繋げずに
みるくてぃーきみにわたされくちつけるよりそうふたりてもつなげずに


私にしては珍しく、すべてリアルな思い出の短歌なのです。
恋と呼べなかった淡い思いも今となっては懐かしい思い出ですね。

これもすべて新作の『泳ぎ疲れてきみはくらくら』に収録しております。

9月10日の文学フリマ大阪に持参しますので、よろしくお願いしますね~

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