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仏検準2級を受験してきました

 去る6月18日の日曜日、実用フランス語検定試験、通称「仏検」があり、準2級を受けてきた。


 私にとって、仏検は今からちょうど7年前に、3級を受験して以来のこと。

 あまりの久方ぶりの受験なので、凍結状態にあったフランス語の知識をまず解凍するところから始めなければならなかった。

 実を言うと、7年前の春季の試験で3級を受け、その流れで準2級を受験するために問題集を購入していた。
 だが、その直後くらいから、身辺が慌ただしくなったため、気がついたら7年も放置していた。

 これまで3級までは、一冊の問題集を買ってきて、それをただひたすら時間の許す限り解きまくると言う、きわめてベタな方法で挑んだ結果、幸いにも一度の受験で合格できた。

 今回の準2級もこれと同様の方法でいけると思ったのだが、やってみて問題はそう簡単ではないことに早々に気づく。

 事実、7年もブランクを空けている間に、単語や文法がかなり怪しくなっていた。
 当然ながら、各単元の問題を解くスピードもすこぶる鈍ってしまうのだ。

 ネットで、仏検準2級の合格体験記を調べてみると、「3級よりは難しく、2級よりはやや易」とか、「毎回変動する合格基準点が意外に低めなので、ちゃんと勉強してきた人は充分に合格できるレベル」など書かれていた。

 ただ、ちゃんと勉強してきたが曲者で、それは問題集を総当たりするだけでは合格基準点に達するのは難しいとは、一次受験後に理解したのだが。

 仕方ない。ブランクで忘れてしまっているのなら、もう一度、文法書をさらうかということで、ブックオフに流さずに残しておいた、フランス文法の入門書を頼りに、一つずつ問題をあたっていく。
 それでもわからないときは、近くの図書館へ行き、もう少し詳細な文法書を参照したこともあった。
 幸いなことに、うちの近くの図書館は、フランス語関連の語学書が揃っていたので、それは大いに活用させてもらった。

 前回の試験までは、勉強場所も固定していて、ほぼ自宅の勉強部屋にこもっていることが普通にできていた。
 しかし、今回も同様の方法でやろうとしたところ、問題が難しくなっているのと、ほかに誘惑する材料が多く、一時間たりとも集中力が持続するのが難しくなっていた。

 そこで、近くの図書館に行ってみたり、はたまたテレワークを主とするノマドカフェに行ってみたりと、場所をいくつか変えてみて、何とか集中力を切らさないようにしてみた。

 準2級の問題は筆記の問題が大問7つ、書き取りが1問、聞き取りが大問2つという構成である。私は、まず筆記の対策から取り掛かることにした。

 一番初めに手をつけたのが、日本語対応文完成の穴埋め語句を記入する問題であった。
 この問題は、定型表現、いわゆる決まり文句なので、覚えれば覚えた分だけ得点になる。逆に知らないと解けないわけだから、ここを制すればかなり手堅いだろうと思い、比較的早い段階から取り組んだ。

 基本的に問題集に書かれている表現は全て覚えることを前提に、問題をノーヒントでまず自力で解いてみる。
 その上で、解答と照らし合わせ、間違っていたら、その語句はもちろんのこと、語句を含む全文をひたすら書いて覚える。
 さらに、必要に応じて、問題集に書かれている表現をひたすら音読もする。
 これを何セットか繰り返し、問題集に書かれている表現を間違えないようになるまでにはなった。

 その次に動詞の活用書き換え問題(記述式)に取り掛かり、上の日本語対応文完成とセットで、早い時期に取り組んだ。

 試験まで残り一ヶ月ほどになったところで、その他の問題にも取り組む。

 最後まで苦心したのは、いわゆる代名詞の問題である。

 指示代名詞、疑問形容詞、中性代名詞など、適切なものを選択式で入れていくのだが、この単元はかなり文法の知識が怪しかったので、基礎の文法参考書を頼りに埋めていくと言う作業がかなり後の方まで続いた。
 ここは本番でも、かなり苦戦した。

 前置詞の問題は、練習段階では比較的正答率が高かったので、代名詞や長文、会話文の問題より後回しにした。
 しかし、こちらも半分フィーリングで、分かったような気分で臨んでいたため、本番で振るわなかった。
 すなわち、ここの前置詞の用法をしっかりマスターしていなかったのだ。
 ここはもっと対策しておけばよかったなと、素直に反省する箇所だった。

 以上、ここまで勉強に費やしたのは、4月中旬ごろより始めたので、ちょうど二ヶ月ほどと言ったところだろうか。

 書き取り・聞き取りの試験もあったのだが、そちらの話は、別の投稿にて。

 そういうわけで、一次試験は先月18日に無事に終わった。
 自己採点してみると、しっかり対策してきた記述の問題ほど正答率が低く、その代わりに長文の問題のほうがほぼパーフェクトだった。
 なにやら訳のわからないねじれ現象が起きている。

 点数は、採点基準がわからない書き取りの問題を除くと、前回の合格基準点スレスレで、かなり際どい点数になっているようだった。

 つまり、一番やってはいけないパターン、そう、書き取り試験頼みに結果的になってしまった。


 果たして、無事に一次を突破できるのだろうか。

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