shigeさん

若年者の就職支援に携わってきた経験から、中高生を指導する教員の皆様の参考にしていただく…

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若年者の就職支援に携わってきた経験から、中高生を指導する教員の皆様の参考にしていただくように、勉強することの意味から就職指導の実例まで、私の実体験に基づいて、やさしく具体的に説明します。なお「就職ガイダンス」で検索していただくと、すべてのページがご覧いただけます。

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中高生向けの就職ガイダンスをご利用ください

ご挨拶と自己紹介 このページに信頼性を持っていただけるように、自己紹介をします。 年令は75歳です。 現役時の仕事は、埼玉県立高等技術専門校の職業訓練指導員でした。 職業訓練には、科目ごとに具体的な就業目標があります。 例えば、自動車整備科は自動車整備士、情報システム科は情報処理技術者、建築設計科は建築士などです。 指導員は、各訓練科目が目標とする資格取得と就職を目指して、学科・実技の指導と、就職指導を行っています。 受講生と企業の双方にマッチングする人材育成が職業訓

    • 専門学校から企業へのアンケート

      専門学校から企業へのアンケート (前号からのつづき) 数年前、専門学校サイドから企業に対し、専門学校のあり方についてのアンケートを実施しました。 資料としては少し古いものですが、ここに示されている内容は今でも通用するものです。 専門学校に対する要望では、「高い専門性の習得」、「人間性の育成と教養の習得」 、「基礎の充実」の3つが、特に多かった項目です。 「高い専門性の習得」がトップなのは当然のことでしょう。 専門学校=専門教育であり、即戦力に近い専門性の高さや深さが、専

      • 専門学校を甘く考えないで

        専門学校を甘く考えないで (前号からのつづき) 師走のある日、しまい込んであった生徒会誌「からっかぜ」創刊号(1967年2月創刊)を取り出し、当時を思い出して懐かしさを再認識しました。 機械科3年1組のクラス紹介原稿は私が書いたもので、タイトルの 「空に星があるように」は、荒木一郎が、深夜放送で唄い流行った歌のタイトルを借用したものです。 教科担当の先生が入れ替わるごとに、授業開始と同時に、当時発生した航空機事故の推定原因について「先生の考えを聞かせてください!」と質問

        • 花園への道

          花園への道 今回から5回に亘って、私が卒業した熊谷工業高等学校の生徒会誌「からっかぜ・第28号」(1996年3月発行)に寄稿した記事を掲載します。 内容のほとんどは、仕事に沿ったアドバイスになっています。 遠い過去の話ですが、昔の話を見聞きするのも学習と思って目を通してください。 中には「なるほど」と思うこともあろうかと思いますので、そこのところは皆さん自身が取捨選択してください。 昔言われていたことが、今に通用するといった事があれば、それは就活にとっての不変の課題という

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          中高生のための就職ガイダンス「ジェームス・スキナーの言葉」

          ジェームス・スキナーの言葉 今回は、私の手元にあった、現役時の古いメモを紹介します。 2009年~2010年代頃のものですが、全く記憶がなく、ネット検索でも見つかりませんでので、出所が分かりません。 ジェームス・スキナーと書かれているので、あの著名な方が書かれた文章を何処かで見たものをメモったと思われます。  あなたが達成したい夢は何か。  まず  その最も大切な考えからスタートし  その夢をかなえるために  相応しい仕事をしている企業はどこか  探してください。  企業

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          中高生のための就職ガイダンス「松尾芭蕉・格に入りて格を出よ」

          松尾芭蕉・格に入りて格を出よ 今回は、私が高等技術専門校で、生徒に話した言葉の再現です。 「格に入りて格を出よ」とは、松尾芭蕉の言葉です。 この言葉は、  俳句を勉強するときは格(=定型)から入りなさい。  人真似でも良いから、はじめは定石どおりの俳句を作りなさい。  格どおりの俳句がしつかり読めるようになれば、いつか自然に自分の作風   が表れてきます。  それが格を出ることになるのです。  そして俳句を志すならば、格を出るところまで続けなければなりません。 という

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          中高生のための就職ガイダンス「心にも慣性の法則が働く」

          心にも慣性の法則が働く (前号からのつづきです) 辞めたほうがいい場合も存在すると思います。 しかし、私が高等技術専門校修了生に接した経験では、辞める動機の大半は、現状からの「逃げ」が多いように思います。 ここで生臭い話をすると、転職後の私の給与は、同年代の永年勤続の職員と比して、相当の差がありました。 その差は、退職まで、決して縮むことはありません。 私の現役当時の一般的な人事制度は、新卒採用をベースに組み立てられており、中途採用による給与計算のべースは、良くて前歴8割

          中高生のための就職ガイダンス「心にも慣性の法則が働く」

          中高生のための就職ガイダンス「3日・3月・3年」

          3日・3月・3年 昔から、3日、3月、3年と言います。 ・石の上にも3年 ・三日天下 ・三日坊主 ・3年目の浮気・・・ん? 世の中で「3」は時間のキーワードとなっています。 仕事においても、「最低3年はやってみなきゃ、ホントのところは分からないよ」と言われています。 ・仕事は、1年目より、2年目、3年目と楽になる ・他人と比べて、自分の能力がどのくらいのレベルにあるのか? ・その仕事に自分は向いているのか? ・会社の実態や仕事の仕組み ・その業界の様子 そんなことが分

          中高生のための就職ガイダンス「3日・3月・3年」

          中高生のための就職ガイダンス「何もなくてもホウレンソウ」

          何もなくてもホウレンソウ- 念のため、野菜のホウレンソウではありません。 このガイダンスでは、複数回登場している言葉です。 それくらい意味のある、大事な言葉です。 「報告・連絡・相談」を略して「報・連・相」。 仕事におけるコミュニケーションの、基本中の基本。 仕事では、「何もないから報告しなくて良い」ではだめ。 「何もないことを報告する」ことが必要。 何も伝える内容がなくても、ホウレンソウは大事ということ。 「ありました」の報告があれは、それに対する次の手がある。

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          中高生のための就職ガイダンス「郷に入っては郷に従おう」

          郷に入っては郷に従おう コミュニケーションが苦手な若者が多いようです。 自分の考えと違った場面に出会うと、周囲の人が分かってくれない、とか、職場に嫌な人がいる、などとなります。 人の考えは十人十色ですが、会社の目標は共通で、 ①お客様に喜ばれること ②適正な利益を得ること ③社員の生活を守ること の3つです。 社員は、与えられた任務について、周囲の協力を得ながら、キチンと結果を出すことで一人前の証となります。 仕事が嫌いになることの多くは、うまくできないことが原因にあり

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          中高生のための就職ガイダンス「苦楽しい仕事」

          私が現役時、いつも生徒に言ってきたことは、「入社前に会社のすべてを知るのは不可能」ということです。 採用内定者には、希望や期待があり、一方で不安もあります。 特に、新卒で初めて社会に出る人は、会社や仕事に対する思いを、強く持っています。 しかし、世の中は複雑怪奇で、曖昧模糊な領域も決して少なくありません。 わが国には、「Yes or No」のデジタルではなく、「まあまあ・・・」のアナログ文化が、しっかり存在します。 事の良し悪しは別として、企業社会といえども、例外で

          中高生のための就職ガイダンス「苦楽しい仕事」

          中高生のための就職ガイダンス「人間力を高めよう」

          人間力を高めよう 今回は、2010年当時、私がヤングキャリアセンター埼玉で行っていた、「高等技術専門校セミナー」の講義メモが残っていましたので、それを紹介します。 ちなみに、高等技術専門校は、学校教育法ではなく、職業能力開発促進法による職業訓練施設です。 就活は人間力を高める絶好の機会、と言われています。 その人間カって、いったいどんな力なのでしょうか? 抽象的でよく分からない言葉の割には、多く使われています。 私が考える人間力とは、「感じるカ=感性」「考えるカ=思考力

          中高生のための就職ガイダンス「人間力を高めよう」

          中高生のための就職ガイダンス「学生と社会人では何が違う?」

          学生と社会人では何が違う? 今日は、原点に返って、(中学生、高校生、大学生を含めて)学生と社会人の違いについて考えてみます。 最も大きな違いは、ミスしたときの責任と評価でしようか。 まず学生から。 学生の日常の仕事は勉強です。 勉強のミスで最も大きなものは、単位不足や所謂赤点といった成績不振でしようか。 しかし、成績不振だからといって直接的に、他人に迷惑や損失を与えることはありません。 強いて言えば、追指導や追試験など、担当教員の労力がプラスされることでしようか。 そ

          中高生のための就職ガイダンス「学生と社会人では何が違う?」

          中高生のための就職ガイダンス「新学期を迎えた学生の皆さんへ」

          新学期を迎えた学生の皆さんへ これをご覧いただいている皆さんの中学、高校では、新学期も始まったことと思います。 そんな身も心も切り替え時のこの時期、改めて「就職活動」について、考えてみてはいかがでしょうか。 今日のあなたのポジションは、どこでしょうか? 中学~高校~大学と、就職活動はまだまだ先の事、と考えている方が多いことは当然です。 そんな今、落ち着いて冷静に考えられる時だからこそ、そう遠くなく、間違いなく訪れる「就職活動」を考える時なのです。 その時になって、慌て

          中高生のための就職ガイダンス「新学期を迎えた学生の皆さんへ」

          中高生のための就職ガイダンス「物をつくり人をつくる会社」

          物をつくり人をつくる会社 「物をつくる前に人をつくる」 松下電器(現在のパナソニック)を創業した松下幸之助氏が残した、有名な言葉です。 いわゆる「松下幸之助語録」を紹介する書籍やサイトは多々ありますが、それらによると真意はこうです。 「松下電器は何をつくるところかと尋ねられたら、松下電器は人をつくるところです。併せて電気器具もつくっております。こうお答えしなさい」 事あるごとに、従業員にそう話していたそうです。 話しは変わります。 私が「ヤングキャリアセンター埼玉」勤務時

          中高生のための就職ガイダンス「物をつくり人をつくる会社」

          中高生のための就職ガイダンス「日本でいちばん大切にしたい会社」

          日本でいちばん大切にしたい会社 今回は、私が現役時に多く読んだ本の中から、心に残っている、坂本光司氏著「日本でいちばん大切にしたい会社」(あさ出版)を紹介します。 成果主義、効率優先の経営で、社員の幸せを忘れてしまった会社が少なくありません。 この本は、「私もこんな会社で働きたい!」と思わせる会社を紹介し、会社経営のあり方に一石を投じています。 本来は、経営者の方々にぜひ読んでいただきたい一冊ですが、皆さんにもお奨めです。 「日本でいちばん大切にしたい会社」は、あさ出版

          中高生のための就職ガイダンス「日本でいちばん大切にしたい会社」