自称「ほろりとした女」神垣です。

　今日は絶版本を紹介します。

　本文に“不適切な表現”があるとして
　出版後、たちまち絶版になってしまった本があります。

　「ダーリンは70歳／高須帝国の逆襲 」

　わたしが大好きなサイバラ先生の彼氏、
　高須院長の本です。

　絶版で書籍が入手できなかったので、
　わたしは「Kindle版」で読みました
　（ちなみに、Kindle Unlimited だと無料で読めます）。

　先に出版された
　サイバラ先生著の「ダーリンは70歳」
　を以前読んだことがあるのですが、
　あの辛口赤裸々なサイバラ先生の筆致は影をひそめ、
　高須院長とのラブラブぶりが
　徹頭徹尾、おのろけバズーカ砲のごとく
　綴られており、唖然。
　
　すぐに古本として売ってしまった過去があります。

　でも、高須院長が書いたこの本は
　違います。

　まさに、愛する
　サイバラ先生へのラブレターであり、
　遺言ともとれる愛情あふれる内容。
　でも、ちょっと切ない。

　サイバラ先生版「ダーリンは70歳」とは
　全く違う次元で胸が激しくきゅんとしました。

　何かとやることが派手で
　奇人変人ぶりが話題になる高須院長ですが

　一人の男、というより人間として
　こんなふうにサイバラ先生を想っているって、
　やっぱり素敵な心の持ち主だと思います。

　連載や本やブログでは
　暴れん坊に見えるサイバラ先生を
　誰より一番冷静に見つめ、
　彼女の表には出ない弱い部分も
　ちゃんと知っている。

　暴れん坊に見えて
　実はたくさん傷ついてきているサイバラ先生を
　高須院長が深く理解しているのは
　院長自身も傷ついてきた人だからなのかもしれません。

　でも、そこは
　20歳年上の大人の男の余裕で
　客観視して対応できるのだと思います。

　サイバラ版「ダーリンは70歳」では全然泣けなかったけど、
　この「ダーリンは70歳／高須帝国の逆襲 」は
　タイトルに反して、うるっとじわ～っと
　心に沁みました。

　絶版本ゆえ、単行本は高値になっていますが
　Kindle版なら500円です。

　サイバラ先生との共著になっていますが
　文章は高須院長で、サイバラ先生は挿絵的な漫画のみ！

（VOL.2816　2017年3月3日配信　【仕事のメール心得帖】あとがきより）