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「好き嫌い」ではなく「やるべきことか、やらなくていいことか」を判断 2011年12月16日

 おはようございます。自称「涙する女」神垣です。

 夫に「これ、読んでみて」と

 渡された本があります。それは・・・

 村木厚子さんの「あきらめない」

 夫は「読んで、泣いたよ」と言って
 私にこの本を渡しつつ
 「あんたも絶対、読んだほうがええ」と。

 正直、最初は気が進みませんでした。

 でも、なにげなく読み始めたら
 たちまち号泣。
 小説以外で、これほど泣いたのも久しぶりです。

 仕事も結婚も子育ても、平凡な自分でもここまでできたのだからと
 「普通の女性のロールモデルになる」ことを目指してきた
 村木さんを襲った突然の逮捕。

 どれだけ悔しかっただろうかと思い、涙。
 「やってないのなら、徹底的に闘え」と告げた
 高知のお父さんの気持ちを思い、涙。
 「これからも一緒に歩いていこう」というご主人の一文に、涙。

 特に、第三章「逮捕、勾留を支えたものは」は
 読み進むほどに、泣けてしまうくだりが多く
 困りました。

 それにしても、見事なのは
 村木さんの強さと冷静さです。

 大学生の次女が寄せた一文にこんなくだりがあります。
 「父と姉は物事を好きか嫌いかで判断するのですが、
  私とは母は『やるべきことか、やらなくてもいいことか』で
        判断する」
 とあり、印象的でした。

 そう、仕事をする上で大切なのは「好き嫌い」ではなく
 「やるべきことか、やらなくていいことか」の判断力なんですよね。

 前後しますが、第二章「仕事の軸が見えてきた」の中には
 「ダメ上司への対応」という頁があり、
 実に現実的な対応策が述べられています。

 ここを読んだだけでも、
 仕事にも人に対しても誠実で、しかも賢く
 幾多の修羅場をくぐってきたであろう
 村木さんの仕事ぶりが伝わってきます。

 腹の据わり方、腹のくくり方が
 ハンパではない。
 でも、決して横柄でも尊大でもなく
 謙虚でしなやか。

 働く母として、
 「この人のようになりたい!」
 と心から思える一冊でした。

 家庭というのは
 自分、そして家族を支える
 “ベース”なのだと改めて考えさせられました。


 村木 厚子 著「あきらめない  働くあなたに贈る真実のメッセージ」

夫婦別々に読んだのですが、
先に読んだ夫が印をつけたページをたどりながら、
また涙…。

#読書感想文

(VOL.1631 2011年12月16日配信 メールマガジン あとがきより)


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