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「お天道様は見てる 尾畠春夫のことば」2021年10月1日

 おはようございます。自称「心洗われた」神垣です。

 言動一致の生き仏・・・

 先日、開催したメルマガ読者の集いでは
 オリンピック・パラリンピック東京2020大会の
 ボランティアのかた達のお話を聞きました。

 その時、「プロボランティア」という存在、つまり
 ボランティア経験が豊富で、ボランティアとしてのスキルが高く、
 リーダーシップのある人の話題が出ました。

 プロボランティアと聞いて、
 わたしの頭の中にパッと浮かんだのが
 尾畑春夫さん。

 山口県で行方不明になった2歳の男の子を探し出し
 一躍、時の人となった“スーパーボランティア”大分の男性です。

 その尾畑さんをルポした
「お天道様は見てる 尾畠春夫のことば」
 を今日は紹介します。

 尾畑さんを全国的に知らしめた
 山口の2歳児救出についての「第5章 ルポ守り抜いた約束」
 広島・呉ボランティア編「第6章 ルポ土嚢とスコップ」
 など、尾畑さんのボランティア活動の姿勢が心を打ちます。

 もう一点わたしが印象的だったのが
 本書のタイトルになっているとおり
 尾畠さんの言葉。
 言葉と行動の一致です。

 たとえば

言葉ちゅうのは人柄が出るのよ。よく「だと思う」が口癖になって
いる人いるでしょう。「大丈夫だ」って言い切るんじゃなくて、
「大丈夫だと思う」って。
それね、「たぶん」っていうクエスチョンなんですよ。
(中略)
後で何か突っ込まれても、「あれは自分の心の中で思っただけ」
ちゅう逃げ言葉なんよ。

人の見えないとこで黒子のようにお手伝させていただくのが好き。

ワシはボランティアちゅうのは「対価・物品・飲食を求めない」
のが基本だと思っちょるから。


 尾畑さんが使う「させていただく」には謙虚さがあり、美しい。
 なぜなら、ポーズではなく、尾畠さんの想いと行動から出てきた
 言葉だからです。

 つくづく思いますけど、生き仏とは
 尾畠さんのような人のことを言うのでしょうね。

 心洗われる1冊。ぜひ、読んでみてください!
 

 白石 あづさ 著「お天道様は見てる 尾畠春夫のことば」

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#読書の秋2021 #推薦図書  

2021年10月1日 VOL.3882 配信 メールマガジン あとがきより)



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