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【日記】ダイエットをしている

ホン・サンス監督の映画と「人生タクシー」を観た。
あまりの衝撃で、ぶっ飛ばされつづけている。
生きていることって線のように見えて、実は点だったりするのかもしれないと考えた。
あらゆるカオスなことが周りに起きているけど、私たち(私たちという大きな主語で括るのはどうかと思うけど)は、そういうことに気づかず、見ないように、または忘れて生きていくのかも。

「人生タクシー」のジャファル・パナヒ監督はすごい穏やかな顔をしているように見えた。私だったら(これは自分の悪い癖で、すぐ私だったらと想像してしまう)1つ1つにパニックを起こすし、「さてさて良い画が撮れたぞニヤニヤ」しては、撮れ高を気にして哲学的な質問を投げかけるだろうと思う。
ホン・サンス監督の「3人のアンヌ」もとても良かった。物語のためだけに存在する材料が削ぎ落されているよう。「人生タクシー」もそうだけど、とんでもないものを見てしまった!と感じた。作られたもの、計算されたものがない(ように見えてめちゃめちゃ計算してるんだけど)作品はとても惹き込まれる。

ここのところ、飴屋法水さんの「ブルーシート」、チョ・ナムジュ「82年生まれ、キム・ジヨン」、エトガル・ケレット「突然ノックの音が」、フジモトマサル「二週間の休暇」、穂村弘さん「野良猫を尊敬した日」、チェ・ウニョン「わたしに無害なひと」などを読んだ。他にも読んだけど、読み切れず途中で図書館に返したりしている。進行形では「限界から始まる」を読んでて、上野千鶴子さんと鈴木涼美さんの往復書簡が面白い。あれれ、と思ったことを言語化のさせ方よ。飴屋さんの「ブルーシート」は1つの現象からたくさんのことを連想させられた。

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