リネンサムネイル

麻糸にこだわる理由(1) 作家Micuの糸クエストの行方はいかに?

先日の1万字記事の中に書いたように、ひかむろの天然繊維のアクセサリーへの挑戦が始まったのはふとしたきっかけでした。そのきっかけからどんどん本格化していく様子をここに書き留めたいと思います。


「繊細なデザイン」の追求

作家Micuの「繊細なものにしたい」というこだわりを叶える通常のマクラメ編み用の紐は、なかなかありませんでした。色々探したの末、既存の紐を細く割いて使ってみることに。

割かれた糸で3点のラブラドライトネックレスが見事完成!石も編みも、本当に可愛い。 8/25のnoterハンドメイド展示交流会(非公式)で気に入ってお迎えしてくれたお三方さま、ありがとうございました♡

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縫い糸って、ポリエステルだったの?

「細くてもフレーム編み(石を包む編み方)には支障ない」と感じたMicuは「極端な話、縫い糸で編んでもいいんじゃない?」と思ったのでした。

1つは「ワックスコードを買うよりも縫い糸を買う方が安い」というケチ根性から。もう1つは「縫い糸ということは、木綿なのでは?もし天然繊維でも編めるならその方がいいよね?」という、ふわっとした気持ちから。

天然繊維=タコ糸とか麻紐みたいな太いやつ。というイメージだったのではなから諦めていたけれど、もし縫い糸が木綿なら採用したいかも...。

前提:
ちょっとおさらい。マクラメ編みアクセサリーで使われている「ワックスコード(ロウ引き紐)」は基本的にポリエステル。マクラメでは、不要になった紐を綺麗に処理する必要があります。その時、ポリエステルとワックス(ロウ)の糸だと、ライターなどで熱するとじゅわっと溶けて、いい具合に切った後を処理することができてとても便利です。


そんなわけで、家にある縫い糸をチェックした彼女は、あっと驚くことに。縫い糸と名のつく糸はすべて、ポリエステル製だったのです。

衝撃を受けるものの、それならば仕方なしとオーガニックコットンの縫い糸を検索しているうちに... 「ロウ引きされたリネン糸」を発見!

しっかりマクラメ編みをするためには「ロウ引き」は必要。どんな糸でもロウ引きする必要があります。すでにロウ引きされているとは都合が良いじゃないか。さっそく取り寄せて、持っていた石を編んでみました。



リネンもけっこうイケてるじゃん

さて編んでみた作品は、こちら!

緑色の糸で、ルチル入り水晶を編んでいます。

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耐久性テストという大義名分で、ちゃっかり私のベストパートナーになりつつあります…
いや、ちゃんと耐久性テストしてますよ!笑


それから、これも!

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お気づきでしょうか?
先日ご紹介した、手持ちのプレナイト。実はこんな風に包んでみてました。


なかなか素敵な出来栄えじゃないでしょうか?

今までのマクラメ編みと比べてみると、たしかにやっぱり紐の様子が違うような...。アッサリ・スッキリ・カッチリ感があるような....☆


ちなみに。

上に補足で書いた「焼き止め」の話。実は焼き止め以外にも糸の処理方法はあるのです。それはズバリ「ボンド」!糸を切ったら熱する代わりにボンドで固めちゃえばいいんです。

っていうのが通常なのですが。作家Miku氏は手先が器用で、ボンドも使用せず、しかししっかり糸を処理する結び方をマスターしていました。

拍手!(ボンド、できれば使わないほうがスマートな感覚があります)

石の周りに羽をつけたり、葉っぱ模様をつけたりなど、模様をつけるのは難しけれど、シンプルに石を編むだけならリネンでも十分!とわかりました。


さて、しかしながら、このロウ引きリネン糸はややお高かったので...

(またもケチ根性か....!いや、これは重要な観点です。)

自分でロウ引きをする方法や、麻繊維の種類についての調査が開始されたのでした。


〜(2)へ続く〜



おまけ:ポリエステルってそんなに悪いの?

服を着たとき、アクセサリーをつけた時の感覚が、ポリエステルより天然繊維の方がいい感じ。それが私たちが天然繊維にこだわる一番の理由です。(はっ... おまけでやっとタイトルに答えている...!)


でも、そんなに毛嫌いするほどポリエステルって悪者なの?

そもそもポリエステル?化学繊維?どうやってできてるの?

ポリエステルはペットボトルとまったく同じ製法で、石油から化学的に生成された繊維。ナイロンやアクリルも石油から別の成分を使って化学的に生成される繊維。それに天然素材を化学的に再生したレーヨンを合わせて、「化学繊維」というらしい。


で、そのポリエステルはどんな風に悪いのか?という問題について、すっごく簡易にまとめると...

いくらペットボトルのリサイクルしていても、ポリエステルは環境や人体に影響がある。なぜなら、ポリエステルの服を選択する時の水から、「マイクロプラスティック」と呼ばれる極小のポリエステルは海へと流れ出す。それを食べる微生物や魚に外を及ぼす。さらにはそれを食べる人間の体内にマイクロプラスティックが取り込まれてしまう。(すでに取り込まれている)

という問題があるようです。

参考:国連環境計画(UNEP)の日本語情報サイト

その様子をわかりやすくまとめた動画をご紹介します。

なんだこれ... 問題の規模、でかすぎるぜ.....。

でも、いくらでかくても、できることから取り組んで行きたいと思います。なによりやっぱり体感として、ポリエステルよりも天然繊維のほうが気持ちいい。これに勝る理由はないわけで。天然繊維にこだわりたい!



おまけ2:ご紹介

一番右のネックレスの持ち主さんが、ちょうど今日、このネックレスをヘッダー画像にnote書かれているのを発見!

以前ご紹介したお話のあとがき、一つの解釈について述べられています。なるほどなるほど、人と水の関係はそこからかぁ....。末裔って言葉、好きなんですよね...。気になる方は、こちらもぜひ覗いてみてください。

素敵なお話と楽しい解説を読めて嬉しいです!


このネックレス、よく撮れたと思っている写真を二枚ばかし貼っておきます!(完全なる自己満)

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ではまた次回、2日後くらいにお会いしましょ〜!



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