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【保存版】組織診断のススメ#3 ~報告・料金設定編~


2022年も終盤ですね!
今年はどんな一年でしたか?


今年もいろいろな記事を書かせて
いただきましたが、前回、前々回と
組織診断に関する記事を書いてみて、
組織分析は、第三者を交えて
行うのが最も効果的である
と、
改めてお伝えしたいです。


なぜなら、社内でアンケートから
診断まで独自で行ってしまうと、
社長や上司への忖度が働いてしまい、
正確な現状把握ができなくなるからです。


そういった意味でも、
プロとして組織診断を担う
コンサルタントや講師の皆さんの
活躍の場が拡大すればいいなと思い
この記事を書いていますので、
ご参考にしていただければと思います。


さて、前回の記事までにご紹介した
組織診断の手順をおさらいすると、


① アンケートを作成する
② お客様に回答していただく
③ それらを集計してレポートにまとめる
④ お客様にご報告


でした。


詳しくは、#1、#2 の記事も
ご参考にされてください。


今回はシリーズラストです!
④ お客様にご報告 
についてまとめていきます。


さらに、実際のお仕事における
料金の設定についても書きますので、
最後までお付き合いください!


■お客様にご報告する際の留意事項


前回#2の記事でまとめた
レポート作成時のポイントは、

 ①レポートはA3、見開き、1枚でシンプルに!
 ②まず全体像(会社全体の現状)を把握する
 ③階層別に見ることで内在するギャップの有無を把握する
 ④個別にばらつきを見ることで明確な課題を把握する

でした。


課題を的確かつ明確にすることがまず
プロとしての組織診断の仕事です。


そして、もう一つのプロの仕事は、
社員へのフィードバックを必ず行うよう、
社長や管理職に伝えること
です。


なぜか。


「アンケートをやって終わり」が
一番やってはいけないことであり、
それをやってしまうと、
社員からの信頼を失うからです。


アンケートに答えたのに、
一週間経っても二週間経っても、
あるいは一ヵ月以上経っても、
進捗や結果の報告がなかったら、
社員はどう思うでしょうか?


「あの時のアンケートって何だったの?」
「アンケートに答えた意味がない」


このように思われる方が出てきます。


質問の数や内容によっては、
集計、分析に時間がかかることも
当然あります。


そういった場合であっても、

先日はアンケートのご協力ありがとうございました

今、部署内で集計、確認をしていますが、すぐに改善できるものと、時間をかけて改善していくものがありますので、順次対応していきます。

皆さんとより良い職場をつくっていきたいと思いますので、今しばらくお待ちください。


上司からこのようなメールや
メッセージがあるだけで、
随分と印象は違うはずです。


御礼の気持ちを伝えることが
まず大切ではありますが、
ここで最も大切なポイントは、
職場環境を改善するために
すぐに取り組めることと、
時間がかかるものがある
ことを
きちんと知らせることです。


組織診断を担う方々は、
必ずこのようなフィードバックを
社員にするよう、管理職の方々に
促すことも大事な仕事
です。


そして、
すぐに対応、改善したことは、
随時必ず伝えるようにします。


なぜかというと、内容によっては
気づかない人もいるからです。


たとえば、
「従業員用のトイレが汚い」
という回答が複数あったとします。
これについては清掃業者にお願いするなど、
すぐに対応できる事項です。


しかし、日頃ほとんど外出していて
トイレを使わない、という方がいた場合、
会社側がすぐに対応したとしても、
気づかないこともあります。


するとどうなるかというと、
たとえ一部であっても
「せっかくアンケートに答えたのに、
この会社は社員の意見を聞いてくれて
いるのか?」と、思う社員が出てしまう
可能性があるのです。


このように、
「すぐに対応、改善できることには
取り組んでいますよ」、という姿勢を
社員に示し、信頼関係を築くためにも、
すぐに対応、改善できたものについては、
随時社員に向けて共有していくことが
非常に大切です。


まとめると、
 ① 御礼のメッセージを社員に送る
 ② すぐに対応できるものと時間をかけて改善するものがあることを理解してもらう
 ③ 改善したことは随時、社員に共有していく


せっかく素晴らしいアンケートをつくり
見やすくて的確なレポートがあっても、
社員へのフィードバックがないために
逆に社員の不満を増やしてしまう、
ということは往々にして起こります。


組織診断とは、
社員へのフィードバックまで
含まれるのだと肝に銘じて(笑)、
取り組まれてください。


■料金設定はどうしたらいい?


「組織診断の料金設定はどうしたらいいですか?」


これも、とてもよく
聞かれる質問ではあります。


正直に書くとピンキリです。


よくあるのは、
コンサルタント、研修などで
その後の営業に繋げるために
組織診断を無料で請け負うケースです。


これでももちろん良いとは思いますが、
組織診断は非常に価値のあるものなので、
きちんと料金をいただいた上で、
より良いお仕事をしていただければと
個人的には思います。


目安として、
20問のアンケートでレポートを一つ
作成するときの料金は20~30万円。


これに加えて、人数も加味します。
人数が増えれば集計と分析に時間が
かかりますので、たとえば、
50人までは30万円、超過人数分は
一人あたり1000円追加でお願いする。
このような設定はよくあります。


以上は一例であり、あくまで
私の経験と感覚による目安です。


組織診断後にコンサルタント、
研修をさせていただくことが
決まっているときなどは、たとえば、
今回は10万円で請け負いますよ、と
ご提案されても良いかもしれません。


ご自身の強みと組織診断を
上手く組み合わせて、
お客様へのさらなる貢献に
繋げていただければと思います。


いかがでしたか?
組織診断をしてみたいとお考えの方は
ぜひご参考にされてみてください!


また、弊社のレポタスは、ここまで
まとめてきたアンケート、レポート作成を
手助けするサービスになっていますので、
そちらも併せてご参考にしていただければ
幸いです。


本記事が2022年最後の記事になります!
今年もお世話になりました。


来年もシクミタスを
どうぞよろしくお願いいたします!!

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