見出し画像

【本】EQについて改めて考えてみた②

今回も引き続き「EQ」について考えていきたいと思います。実は前回「EQ」本を読み漁っていたのは、かれこれ10年、15年前だと思います。新人教室長時代にあれこれ悩んでいる中で、一つのヒント、いや光明となったのがこの「EQ」でした。私は特にチームを率いていくというチームマネジメントの点での悩みが非常に大きかったので、この考え方を学ぶことができたことはその後の運営の大きな活路を開いてくれました。


実際のリーダー経験時に役立った!

また、これがチームメンバーのみならず、通ってくれていた生徒さんたちと接する中でも、勉強・成績・志望校合格だけではない、心の豊かさ・あり方のようなものを育んでくれたように思います。現にここで一緒にチームを作ったメンバーとは今でもつながりがありますし、当時は生徒さんだった方々がその後スタッフとして一緒にチーム作りに参加するなど、徐々に「輪」が広がっていきました。

能書きはさておき、今回も一緒に「EQ」について考えていきましょう!

精神力の強さの源となるEQ

「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」・・・逆境に置かれたこと自体を、むしろ幸せだと前向きにとらえる感情の持ち方も、強い精神力をつくりだします。

「EQ~こころの鍛え方/高山直著」より

人間の体の中で未だに解明途上なのが「脳」。つまり「心」ですよね。冒頭から理想論のようになりますが、「心技体」と言われる言葉が表すように、何よりも「心」のあり方・持ちようがとても大事だと思うんです。もちろんそれだけ大事ゆえに繊細でもあるので、その案配が非常に難しいわけですが。とはいえ、「心」を育むチーム、ありのままを受け入れ、心から没頭できるチームであるならば、100%以上の力を発揮できるような気がしませんか。それこそ今話題の「ウェルビーイング」な生き方・働き方とも共通点が多いにあるように思います。

新しい企業、新しい組織にこそ求められるEQ

いま、一人一人の社員が自ら考え、周囲と協働し、その過程で得られたさまざまな情報や知識を共有することで新しい発想を生み出していく組織です。そのためには、一人一人の社員が自らをモチベートできることが第一の条件になります。「凡庸な教師はただしゃべる。良い教師は説明する。優れた教師は自らやってみせる。そして偉大な教師は心に火をつける」これからの上司に求められる最も重要なことは、部下が自らやる気を燃やし積極的に行動するよう、部下の心に火をつけることです。

同上

繰り返しになりますが、本書を初めて読んだのが今から10年以上前になります。その当時と今も全く変わっていないのが、「自ら考え、周りを巻き込み、皆と共有していく」力。そういえば、かつて上司に「考えなさい!」と毎日叱られていましたっけ(笑)。私も感情的な人間なので「だったら言われた通りにやりますから、答えを教えてくださいよ!」とムキになっていいかすと、決まってこのやりとり(笑)。懐かしい思い出です。

上司から毎日言われた「考えなさい!」という喝

またいずれ当時の話もまとめる時がくるかもしれません。が、今回はザッと話すと、要は「自分の頭で考えることの大切さ」を教えてくださっていたんですよね。これが後々になって非常に役立つスキルとなり、身についたのは当時の上司のおかげです。ま、当時は鬼軍曹のような厳しい方でしたので、恐怖でしかなかったのですが・・・笑。でも、「自分で考える習慣」が身についたのは、絶対に当時のおかげだと思っています。

そしてそれから数年後、自分でチームを率いる際には、自分だけが考えているのではチームは動かない。ここには違った工夫が必要。つまりはチームメイトを巻き込み、彼ら彼女らの心に火をつける(なんていうとカッコよすぎですが・・・笑)ということ。じゃ、どうやってやるんだ?という話なのですが、これがまた・・・難しかった。本当にあの手この手でいろいろ悩みながら、いろいろ試しながら、ちょっとずつスタイルを作っていったことを覚えています。

実はこの「考えなさい」が生きることに!

やっぱりそこには「自分で考える」ということ。そして相手に「共感」してもらう、つまりは「心を動かす」ということ。今だからこそ、文字化できますが、当時は必死そのもの。おそらく感覚で掴んでいったのだと思います。それこそ数多の本を読み漁り、ヒントとなる事柄を探し、トライ&エラーしながら、ちょっとずつ自分(とチーム)に合ったスタイルを確立していく。本当に悩みながら、あちこちさまよいながら、少しずつ形作っていったように記憶しています。

そして私としては高山さんの著書内の「部下」の部分を「生徒」と直せば、当時の私の職としては応用が効くということに気づいたのです。ま、これも理想論ですが、生徒たちの心に火をつけることができれば、あとは自分たちでどんどん自ら火をくべて、燃えていきますからね。チームメイト同様ですよね、ほとんど。そうやって大きな意味でのチームを作って、数多の難関を乗り越えていったなんてことを読み直すことで思い出しました。


これからリーダーとして活躍していく方・悩んでいる方へ

さて、今回は「引用文」が少なく、かつての思い出話が中心となってしまいました。私のような市井の人間が他の方々へ何かできることがあるのか、というとほとんどないのですが、「チーム作りに苦悩した人ランキング」があるとしたら上位に入る自信だけはあります!(笑)。それくらい、悩みに悩んで格闘したので、失敗談も含め、これからあらゆる組織でそうした役職に就かれる方への応援であり、「しくじり先生」であり、何か参考になるところがあれば・・・という思いで毎回綴っています。私にとってこの「EQ」が活路を見いだす一つのヒントになったことは確かです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?