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「自信がない」と言える強さ

社会人の皆さんに向けた研修の場で、「自信がない」と言ってくれた方がいらっしゃいます。
初めてお会いしたAさん。

すると、同僚Bさん(正確には2年ほど後輩)も続いて「僕も自信ないです」と続きます。

「今日ここで”自信あります”って言われない方が、私は助かる!」と返答しました。むしろ「自信ないのがあたりまえ」とも。

何か新しいことを始めるときに、うまくやれる自信がある人の方が少数派でしょうし、色々な方と関わらせてもらっている中で、必ずしも自信がある人が優れた結果を出せるとも限らないことを目にしてきました。

だからこそ、「今日は自信がなくて良い」「あっては困る」くらいの返答もしています。


人前でお話をさせてもらう機会や課題解決に向けてアドバイスをする商売柄、もはや根拠のない自信を提示せざるを得ない私自身も、やっぱり自信なんてございません。
言ったからにはやるしかない。という自分が発した言葉に責任を全うすべく挑む日々が現状です。至らぬ点に日々モヤモヤしていますが、それもまた人生の彩でしょうか。

さて、話は戻り社会人数年の若手メンバーが、はじめて会った講師に「自信がないんです」発言は、私は優秀であると印象を受けました。
ついつい、虚勢を張ってみたり・難を逃れることでその場をやり過ごすことだってできるにも関わらず、あえて「自信がない」と言えることは仕事に対する本気度を表現できており、他者(周囲)もダイレクトにサポートしやすくなるという利点があります。

オトナになると、できないことを気づかないふり・気づかせないスキルは身に付きますが、やっぱり苦手なことや・やり方がわからないから取り組まない(放置している)ことってありませんか?

うまいことその場をやり過ごしても良いと思います。
でも何か本気でクリアしたい課題・突破したい目標があるのであれば、ちゃんと誰かに助けを求めたり、自分の弱さを仲間にも共有してみることも強さなのかなと思っています。

社会人の皆さんに研修を提供させてもらっていると、受講されている方の熱意の差を感じます。そのために、アイスブレイクや動機付けをするのも講師側の仕事ではありますが、その熱意をまっすぐにむけてくださる人・組織に出会うと、それ以上の熱意で応えたくなります。
noteで文字に起こすと恥ずかしくなるような真っすぐなメッセージを所謂Z世代のメンバーに向けたときの反応が「自信がないです」という終了後の相談でした。

世代や背景やキャリアや見た目とか関係なく、シンカしようとしているオトナ(ときにコドモ)たちと一緒に、これからも成長して行きたい!と思える素敵な1週間の振り返りメモ📝として投稿しておきます。

いつも最後までご覧いただきありがとうございます。
来週も皆様にとって素敵な1週間が訪れますように。



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