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水面に浮かぶ世界(詩12)


穏やかな川の流れのような毎日
川の汚れに気づかなければ 分からなかった日々全てが
変わっていく壊れていく ガラスの花のように

迷っている小さな魚の僕
必死に居場所の家や心に帰ろうと
見当たらない 汚れや土埃のせいで
分からない 僕は帰れない
水面に浮かぶ世界に映る自分自身には重すぎる

求め続けても閉じ込められた動物のよう
愛も夢も食事のようにしか与えられない僕は
今も歩き続ける ただの道化に過ぎない
歌を誰かのために歌いながら 自分の耳には届かない

探している小さな蝶の僕
慣れない土地 合わない環境で探している
ここにもない 住みにくい人工の森のせいで
失ったものたち 貰えなかったものたちが
水面に浮かぶ世界に屍のように群がりやってくる

答えを見つけている生身の僕
遠回りをして闇の中を走り抜けようと
分からない終わらない道のせいで
心のピースはきっとどこかにあると信じて
小さな石を僕は愛として探している
水面に浮かぶ世界に愛が溢れるように 僕は探している

夢はルポライターなどです。(/・ω・)/「声なき声を」届けることや草の根活動を頑張っている人や世に出せるように、そのために使えたらなと思います。