見出し画像

読書記録『茶の本』

初めて行った本屋さんで目に飛び込んできて、直感で購入し、読んでみました。




「茶」とか「茶道」みたいなもの、これまで全く縁も興味もなかったのですが、「これまで興味のなかったこと」の中にはきっと宝が隠れていると思うのです。(たぶん)



明治期に日本美術院の創始者として「美のカリスマ」と称された岡倉天心という人が書いた本です。

(美のカリスマと称されたのは自分の知る限りIKKOさんだけでした)


そもそも茶というのは「薬用」として始まり、その後に「飲料」となったそうです。「茶を嗜む」というのが高雅な遊びとなり、その中に美を見出す儀式「茶道」に発展したそうです。



日常生活は雑多なものや俗的なものにありふれていますが、その中にも美しいものを見出そうという試み。茶道の考えの根本にあるのが「不完全なもの」を崇拝する文化だそう。

「人」にしても「人生」にしても「芸術」にしても、完璧なものは無く、それはある種「自然」と同じように美しく不完全であるもの。茶を嗜むという行為によって、それを認識するのが茶道の真髄です。


↑読んでいておそらく意味がわからないと思いますが、ご安心ください。書いている自分はもっと意味がわかっていません。


ちなみに「お茶目」とか「茶目っけがある」という表現は、隙がない完璧な人を指すというよりは、ちょっとどこか抜けていてそれでも憎めない、良い意味で「不完全な人」を表すニュアンスだと思います。

そこに「茶」という文字が入っているのは、茶道の考えに少し通ずるものなのです。



なにせ明治期の美のカリスマが書いた本なので難しく、なんとなくニュアンスで捉えることがやっとで「どんだけー」って感じでした。


もう少しわかりやすい茶道の本もいずれ読んでみようかなと。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?