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非言語的コミュニケーションで気持ちを汲む

今回は、『非言語的コミュニケーションで気持ちを汲む』という話をさせていただきます。


言語的コミュニケーションは、言葉、話す内容によるコミュニケーションです。
それに対して、非言語的コミュニケーションは、言葉以外の表現によるコミュニケーションのことです。

この言葉以外の非言語のほうがとても重要だと改めて思ったという話です。



最近、改めてコミュニケーション相手が発している非言語的表現がとても重要だなと思っています。

心理相談をしていると、クライエントさんが言葉で話した内容と本心が異なっていることがよくあります。

わかりやすい例ですと、
「それやってみようと思います」
とカウンセラーの提案に答えて、言葉の内容は前向きでも、心のどこかでは抵抗があるような場合です。

視線をそらしながら答えたり、声のトーンが落ちたり、言葉にかすかな途切れる箇所があったりと違和感があります。

そのようなときは、もう少しクライエントさんの話を聞いて本心をうかがいながら提案を修正していきます。
クライエントさんの言葉の内容と非言語的な表現が一致するのを確認するようにしています。


言語的表現は意識的な内容が出ますが、非言語的表現は無意識的な内容が表れやすいです。
私たちの意識では気づいていなくても、無意識的に感じていることが非言語的表現に表れます。

そして無意識のほうが本心だったりします。
言葉による情報よりも、非言語的に表れる情報のほうが多いです。

ですので、コミュニケーションでは非言語的表現に注意することが気持ちを汲みとるうえで大事だと思います。


コミュニケーション相手から汲みとる非言語的な情報とは具体的には、私は以下のようなものに注意しています。


視覚的情報・・・表情、視線の方向、顔の向き、体の向きが自分に向いているか、肩の上下、腕を組んでいるか開いているか、体の揺れ、呼吸の乱れなど。

聴覚的情報・・・声の大きさ、高低、スムーズか詰まるか、声のふるえ、気持ちが乗った声か、声がはっきりしているかあいまいかなどです。

身体感覚的情報・・・これは相手が感じているであろう感覚を、なんとなく自分にも感じるように共鳴するようなイメージです。胸がギュッとなる、胃がキリキリしてきた、頭にきている、息が詰まる、晴れやかな気分、胸がすっきりするなどです。


このようなところを言語的表現とは別に注意してみると、相手の本当の気持ちをとらえることができる場合があります。

日常的に意識してトレーニングが必要かもしれませんが。



今回は、『非言語的コミュニケーションで気持ちを汲む』という話をさせていただきました。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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小林いさむ|公認心理師

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