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人生初の個展を振り返って

2023年5月5日〜7日までの3日間で人生初の個展を開催しました!
最終日は激しい雨模様にも関わらず、お陰様で3日間で合計151人の方にお越し頂けました。GWの貴重な時間を使ってお越し頂いた皆さん、本当にありがとうございます。

昨日の今日ですが、感覚が新鮮な内に個展を振り返りたいと思い、noteを書くので、最後までお付き合い頂けると幸いです。
文章を読み進める前に、よければこちらの動画も参照下さい♪ 来場者としてお越し頂いたMy Core MovieプロデューサーのYuiさんに作成していただきました。Yuiさん、ありがとうございます😆

自分に帰ってきた

今回の個展、挑戦したことにより想像を遥かに超える気づきと学びがありました!挙げ出すと本当にキリがないのですが、一番大きなことは、タイトルの『自分に帰ってきた』ということだと思います。
どういうことかというと、3日間の個展が終了する間際、今回の個展会場の白日居を提供してくれた20年来の友人、鈴木猛利(以下、モーリ)から言われた一言です。

「昔のしんちゃんが帰ってきたね!」

モーリと自分は1度目の大学生の頃、よく一緒に遊ぶ仲で、彼の中で私は元気ハツラツで笑顔に何事にも積極的にトライする存在だったみたいですが、社会人になってからは、元気がなく青ざめた顔をして今にも死にそうだったということです。その頃になるとお互い疎遠になっており、たまにしか会わない関係でしたが、数年に1度会う度にモーリからそんな風に思われていたみたいです。

私とモーリ

けれども私も最初の会社を辞め、色々な違和感を手放し始め、前職のHafHの仕事を始めてからはそれなりに元気が復調してきたみたいで、この2年ほどは、また割と頻繁に交流するようになっていました。そして今回、個展を開こうと考えた時に真っ先にモーリに連絡を入れて、白日居の場所の日時を押さえてもらいました。

個展の前日、作品の搬入〜展示&撤収まで全てモーリが手伝ってくれたのですが、今回の個展が始まる前と、終わりの間際で私の発するエネルギーが大きく変化したと彼はとても驚き、上記の発言に繋がったようです。

その発言を聞いて、ハッとしました!
自分で言うのもちょっと恥ずかしいですが、20代前半はスターを取ったマリオみたいな感覚で生きていたなーっと。笑

来場者への絵の説明を一生懸命にしている私 photo by Jun Hagiya

今回おかげさまで多くの方にお越し頂き、3日間オープン時間途切れることなく常に来場者が会場にいらっしゃる状況で、私は積極的に常にお話をし続けていました。1日10時間×3日間ということで、合計約30時間、来場者の皆様と対話し続けました。
お話を楽しくひたすら一生懸命し続けた結果、どうやら心の奥の奥底に眠っていた色鮮やかな自分が心のど真ん中に帰ってきたみたいです。

今回の個展でも展示したのですが、こちらの『サクラフブキ』という作品のストーリーとまさにリンクしました。

タイトル『サクラフブキ』

いきなり変なことを言うかもしれませんが、私は、一度34歳の時に2度目の誕生をしています。見栄とプライド、社会的な要請にカチコチに固まって、自分を偽りねじ曲がり切った生き方をしていました。もう自分ではどうしようもなく、押しつぶされそうになり、孤独でもうこの世の誰とも繋がることができないんじゃないか、という絶望の淵に立っていました。死んでしまいたい、とさえ何度も思っていました。

しかしながら、冒頭のサムネイル写真に一緒に写っているパートナーと出会い、彼が私を絶望の淵から救い出してくれました。その瞬間、後にも先にもあんなに泣いたことがないと言うくらい大泣きをしてしまいした。それが、私の2度目の誕生でした。その誕生の涙が私の心に覆っていた永久凍土みたいなものを溶かして洗い流していったのです。

2度目の誕生以降、彼が常に私の傍にいてくれたおかげで、虚飾とエゴにまみれた世界から足を洗い、目の前の現実世界を本当の意味で自分の足で歩き始めることができました。

個展会場で展示された作品(タイトル『ジョア』) photo by Jun Hagiya

それから少しずつ元気を取り戻し、少しずつ等身大の人間関係を再構築していきました。仕事にも一生懸命打ち込みました。そして1年前に絵を描くことにも出会い、絵画という、自分の思いや感情を言葉を介さずそのまま世の中に生み出すという術を身につけることができました。

たくさんの人が自分の絵を見にきてくれました。
それが本当に嬉しくて、一生懸命、30時間ずっと全力で来てくれた方とお話をしました。心の底から楽しくて、まさにかけがえのない素晴らしい時間でした。

そんな時間を過ごしたからこそ、ようやく自分に帰ってきたのでした☺️

自分に帰ってきた photo by Jun Hagiya

ネクストアクションが決まった!

そしてもう一つ、大きな収穫としては、自分自身のネクストアクションが決まった!ということです。直近までは、受験という非常に分かりやすい目標がありました。今回も個展という目標があり、受験の後もそれに向かって駆け抜けてきました。そして今回、個展で次のアクションプランが見えてきました。

①場づくり

個展を振り返って思ったこと、それは『やっぱり自分は場作りがしたいんだ』と。
今回、個展という限られた期間のポップアップな場所づくりをしましたが、心の底から楽しかったですし、新卒で不動産の仕事を始めたのも、HafHの仕事にジョインしようとしたのも、『場づくり』ということがしたいという想いからの人生の選択をし続けてきたのだと思います。

個展DMの裏のプロフィール欄に『ゆくゆくはアート領域と社会活動を統合させた取り組みをしていきたいと思案中』と書いてましたが、まさにこの文脈の道筋が見えてきました。
なので、これからどんどん動いていこうと思ってますし、それが前回のnoteに書いた『手段としてのアート』に直結すると確信しちゃったのです。

②人の想いを絵に宿す

一方で、有難いことに今回の個展で人生初のオーダーアートを1点展示させていただいたのですが、それを見た来場者の方の複数名かから『自分もオーダーアートをしんたろーに描いて欲しい』というリクエストをいくつも頂戴しましたので、そのリクエストに一点一点、丁寧に応え、クライアントの皆様との対話を重ねて取り組んでいこうと考えております。

今回ご依頼頂いたオーダーアートと私

私は、プロコーチとしても活動しており、対話というプロセスに強力なパワーがあることを知っております。対話を通じてクライアントの願いを明確にするという対人支援をおこなってきておりますので、クライアントの願いを絵で表現することに携われるということに、とてもワクワクしてしまいます。
こちらは『目的としてのアート』の活動に相応しい新しいチャレンジだと捉えております。

最後に

今回、2つに絞って個展で学んだことを書きましたが、本当はもっともっと沢山あるんです。
最後にその中からもう一つだけシェアしておくと、それは他者としっかりと『繋がっている』ということです。
23年ぶりの中学校の同級生や、15年ぶりの(1度目の)大学同級生夫妻、昔付き合ってた人、両親、旧友、昔の同僚、予備校の恩師、予備校や大学の同級生etc、本当にたくさんの人にお越しいただけました。他者との繋がりをものすごく感じた3日間でした。

タイトル『繋がり』

最後に、この『繋がり』というタイトルの絵を載せて今回のnoteは終わりにしたいと思います。
今回も最後までお付き合い頂きまして有難うございました♪

2023年5月8日
村田晋太郎

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