[詩] つくりもの
淡い期待に
いつも苦しめられては
胸がぎゅーってなるのを隠して
平気なふりして過ごした毎日が
冷静で面白みのない僕を作り出した
笑いたかったあの日
泣きたかったあの日
怒りたかったあの日
感情を剥き出しにして生きたかったあの日
人間は僕を受け止めてくれる
そんな淡い期待が
僕を苦しめた
感情を奪って
表現を恐れて
不器用な世界に漂って
行き着く先は見つからない
高い壁に囲まれて
強がっては嘘を吐き
助けてと叫ぶ僕を押し殺し
平気な顔して見えてないのに前を向く
笑顔でつくった顔は唯一の抵抗
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