記録(2024/2)
書籍
『論集藤原定家 和歌文学の世界』和歌文学会
『コレクション日本歌人選 藤原定家』『同 藤原俊成』『同 おもろさうし』
『新古今歌人の研究』久保田淳
先輩に教わり、新古今時代の和歌研究の基礎文献ということで一通り読む。確かにほとんど全て(?)書いてある。『藤原定家研究』安田章生
時代を感じる研究書で、勉強になるのだが、ところで巻末に載っている作品鑑賞が、いかにも歌人らしい(歌会っぽい)読み方。けっこう好き。『藤原定家全歌集 上』久保田淳校註・訳
定家で卒論を書くことにしたので少しずつ読んでいる。花月百首、十題百首など読んでいて楽しい。『和歌史を学ぶ人のために』 鈴木健一
中近世の和歌史のくだりがけっこう長いのでありがたい。『キマイラ文語』 川本千栄
近代短歌は和歌だけでなく狂歌をもかかえこんで成立した、という話から短歌史=口語化の歴史である、という論に繋げているのが新鮮で納得した。24日の批評会にお邪魔しました。有難うございました。『正法眼蔵随聞記』(ちくま学芸文庫)水野弥穂子訳
しみじみと読みたい。『藤原定家論』五月女肇志
『正徹 残照の中の巨樹』村尾誠一
『文楽ハンドブック』藤田洋編
定型的な場面・構造(たとえば「身代わり」「敵同士の恋」「遊女と女房」「諫言と折檻」など)を抽象化して紹介する「作劇要素の数々」という章が出色。浄瑠璃本を読むための道具が増える感じ。『岩波講座能・狂言 別巻 能楽図説』横道萬里雄
『大和路能とまつりの旅 写真とルポで訪ねる』山崎 しげ子
『能 大和の世界』松岡心平
弾丸旅行的に奈良に行った時に読んだ。「玉鬘」論が一番面白かった。禅竹は定家をかなり読んでいるらしい。『能装束精解 製作の現場から』佐々木洋次
『西田三好能評集 五流小書演出』西田三好
『和歌と謡曲考』松田存
現行曲のかなりの数について、万葉+八代集からの引歌をすべて表にしている(!)。また新勅撰以降の勅撰集からの引歌もかなり書いている。類書はあるのだろうが、それにしても労作。(多少抜けがある気もするが…)
舞台
国立劇場 2月文楽公演「二人三番叟」「仮名手本忠臣蔵」五、六段目 「艶容女舞衣」酒屋の段 「戻駕色相肩」廓噺の段
身売り、勘平腹切が良かった。雪の降る日に聴いた。銕仙会2月定期公演「弱法師」「八句連歌」「碇潜」
弱法師、初めて見たが、思っていたのと結構違う話で、それはそれとしてイロエ後の「満目青山は心にあり」のところ、けっこう感動した。国立演芸場2月寄席 落語協会真打昇進襲名披露公演
2月宝生会定期公演 午前の部「西王母」
ご縁でご招待いただき、「西王母」だけ拝見。子方が出てきて晴れやかな曲。第54回朋之会「百万」「長光」「阿漕」
素謡「木曽 願書」も。百万のおシテの長絹が豪華で綺麗だったのが特に印象深かった。
とある先生から譲り受けたDVDで昔の映像を見る。『心中天網島』河庄(竹本住大夫、吉田玉男、など)、札幌メディアパーク・スピカでの蝋燭能「紅葉狩 鬼揃」(観世喜正)。
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