記録(2023/1,2)
渡邊新月です。東京大学Q短歌会で短歌を詠んでいる大学生です。また観世流で能のお稽古をしています。
noteではひとまず読んだ本や見た舞台のことを書きます。半ば自分のメモ用ですが…。1月と2月の分です。全て順不同。
書籍
『妄想古典教室 欲望で読み解く日本美術』木村朗子
『志度寺縁起絵 瀬戸内の寺を巡る愛と死と信仰と』太田昌子編
『走る女』馬場光子
『海人と天皇』上下 梅原猛
『日本ファザコン文学史』田中貴子
『姓と性 近代文学における名前とジェンダー』高田知波
『花食いの系譜 女性作家・『少女の友』・宝塚少女歌劇』宮内淳子
特に「鱧と砂糖菓子」という章が面白かった。『大江健三郎論』蓮實重彦
『谷川俊太郎論』田原
『谷川俊太郎学 言葉vs沈黙』四元康祐
『なぜオフィスでラブなのか』西口想
『妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティ』橋迫瑞穂
『日本の子守唄 : 民俗学的アプローチ』松永伍一
『どうにもとまらない歌謡曲 七〇年代のジェンダー』舌津智之
この本が大変刺激的で、しばらく歌謡曲の本を読んだり山本リンダやピンクレディーを聴いたりした。『なぜ「丘」をうたう歌謡曲がたくさんつくられてきたのか 戦後歌謡と社会』村瀬学
『陽水の快楽』竹田青嗣
この本を読んで井上陽水『スニーカーダンサー』『あやしい夜を待って』あたりを聴き直していた。「今夜」確かにいい曲ですね。『グルジア映画への旅』はらだたけひで
『東京大学本郷キャンパス案内』木下直之ほか
春からいよいよ本郷キャンパス所属になる予定なので…『みんなの宗教2世問題』横道誠
『星の子』今村夏子
『わたしたちが火の中で失くしたもの』マリアーナ・エンリケス
『赤い魚の夫婦』グアダルーペ・ネッテル
メキシコの作家。短編集。面白かった。特に表題作。ネッテルは最近人気があるらしいが(どこで?)うなずける気がする。「鳥」「不満足」「空の怪物アグイー」『個人的な体験』『あいまいな日本の私』『燃えあがる緑の木』(第二部途中まで) 大江健三郎
『ことばあそびうた』『よしなしうた』『はだか』『詩人なんて呼ばれて』『ぼくはこうやって詩を書いてきた』谷川俊太郎(ほか)
『リボンの騎士』手塚治虫
『ねむらない樹 vol.10』
『北大短歌 第十号』
『千五郎の勝手に狂言解体新書』茂山千五郎
『能を面白く見せる工夫 小書演出の歴史と諸相』横道萬里雄ほか
新潮日本古典集成『近松門左衛門集』
1月はいろいろなレポートを書いていたので、読書量がそれなりに多いかもしれない。その他、課題でフリオ・コルタサル「奪われた屋敷」を読んであまりの怖さに怯えるなどしていた。短歌の本をほとんど読んでいないことに気づく。
論文では「新作能の百年」西野春雄、「見物左衛門とその子孫たち:狂言から黄表紙・歌舞伎へ」浜田泰彦、「〈女の物語〉論のために」辛島正雄、「序説・現代芸術としての谷川俊太郎の詩 : ひらがな詩・翻訳・「私性」」中村三春。
舞台
観世会定期能1月「翁」「竹生島 女体」「羽衣 彩色之伝」
国立劇場 初春歌舞伎公演『通し狂言 遠山桜天保日記』
銕仙会定期公演2月「籠太鼓」「鞍馬天狗 白頭 素翔」
籠太鼓は近い曲ではないが、見応えがあり詞章もよくできていて、好きな曲である。内容的にも興味深い。国立劇場 2月文楽公演「心中天網島」「国性爺合戦」「女殺油地獄」
コツコツと3部全て行った。なんと言っても女殺油地獄が衝撃的な話である。くにたち学生能楽会「経正」(学生能)
第63回式能「翁」「鶴亀」「巴」「雪」「葵上」「鵜飼 真如之月」
翁附で五番一気に見るのは初めて。金剛流の雪はとても良い曲だと思った。新国立劇場 バレエ『コッペリア』
その他、Eテレで元日に「小鍛冶 白頭」、2/26に「見物左衛門 深草祭」。
上野の森美術館の兵馬俑の展覧会に行ったのと、早稲田大学に行って「今更、谷川俊太郎」というシンポジウムを聞いた。早大で詩を書いている学生の方々のパフォーマンスがとても刺激的でした。
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