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ぽん太の東海道五十三次歩き旅(24)浜松宿→新居宿

こんにちは。ぽん太です。ゴールデンウィーク3日目は、新居の関所までたどりつきました。


旅日記

 2023年5月3日。昨夜の宿は1階の部屋だったので騒がしくて眠れず、早めの7:20に出発。今日は新居宿まで歩くが、浜松に戻って新幹線で帰るので、使わない荷物を駅のコインロッカーに預けると荷物が軽くなり、快適、快適。
 街道に戻る途中、浜松まつりで展示・引き回しされる屋台に遭遇。朝早くからご苦労様です。その後途中、堀留ポッポ道という国鉄時代の岐線の道を少しばかり寄り道し、8:24二つ御堂に到着。

浜松まつりの屋台を運ぶ車に遭遇
堀留ポッポ道
二つ御堂

 街道(国道257号線)はほぼ東西にまっすぐ走っており、ひたすら西へ向かって歩く。途中、堀江藩領境界石という掲示をみつける。堀江藩という藩は聞いたことがないなと思いきや、明治元年に1万石でできて明治4年の廃藩置県で消滅したわずか4年の藩であったようだ。
 257号線は交通量が多いが、316号線に分かれると、交通量は減り少し歩きやすくなる。

堀江藩領境界石
立場跡
316号線は交通量も少なく歩くには快適

 11時頃、舞阪の松並木に到着。700mにわたって道の両側に約340本の松が植えられており壮観な眺めだ。また、道の南側には、東海道五十三次の各宿場のプレートが設置されている等、整備状況もよく、すばらしい松並木だ。今まで歩いてきた品川宿からの宿場をふり返り、舞阪宿以降の今後の旅路を予習する。

舞坂の松並木
脇には広重の絵の各宿場のプレートあり(これは京都)
松並木西口には休憩所もある

 11:30頃舞阪宿に入り、江戸方見附石垣一里塚跡脇本陣茗荷屋などを見学。脇本陣茗荷屋は東海道で唯一現存している脇本陣の建物だ。今の建物は復元したものであるが、本陣ではなく、脇本陣で残っているのは珍しい。大正期には役場としても利用されていたという。

道の両脇に残されている江戸方見附石垣。黄色っぽい石が特徴的
舞坂一里塚跡。ここにも秋葉山常夜燈が。
脇本陣茗荷屋

 舞阪を歩いていると、しらす・海苔の看板を出しているお店もあり、今日のお昼(11:40-12:20)は魚を食べようとお目当ての「魚あら」に行くとすごい行列であきらめる。結局、近くの「晴美」というお店で白身魚フライ定食を食べたが、とてもおいしかった。こういう想定外の喜びも旅の醍醐味だ。
 そして海に到着。かつては、新居まで陸路がなかったので、渡し舟(今切りの渡し)で向かっていたようだ。今もその名残として「北雁木(きたがんげ)」が残されている。雁木とは階段状の船着き場のことで、その中でも「北雁木」は大名や幕府役人用の船着き場だった。ところで、さきほど江戸方見附石垣で見た黄色っぽい石がここにも使われたり、家の土台としても使われたりしている。この石の正体は何なんだろうか?

舞坂の街
「晴美」の白身魚フライ定食
「北雁木」

 その後弁天島を経由して、浜名湖を横断する。潮風が気持ちいい。今日は連休のせいか、サイクリストも多くみかける。このあたりは浜名湖名物のウナギや海苔の養殖場も多い。湖をみながら歩くのは心地よい。

浜名湖
弁天島の赤鳥居
弁天島海浜公園で少しボーッとする
新幹線だ

14:20、本日の目的地である新居関所跡に到着。ここは30数年前になるが、学生時代にも自転車で来たことがある。京都から1号線をずっと走ってきたことを思い出した。新居関所も箱根関所同様、綺麗に整備されている。
1時間半ほどブラブラ見学。紙芝居もあり、内容は徳川家康が武田軍に敗れたときに、新居の人に助けられ、今切の渡しの権利を与えたというもの。どこかで似たような話を聞いたな?

新居関
ここで検分
近くの旅籠紀伊国屋

 16時頃新居町駅に戻り、JRに乗って浜松へ。
 名物浜松餃子を味わい、新幹線で帰路につく。5日には「浜松まつり」に大河ドラマ主役徳川家康役の松本潤さんも来るらしいのですごいにぎわいだ。
 今回のゴールデンウィーク3日間で、掛川宿から新居宿まで約60km歩いた。1日当たりの歩数は確実に伸びてきている気がする。この調子!

浜松餃子
駅前は「浜松まつり」ですごいにぎやかだ

記録

  • 総歩数:35,853歩

  • 実際に歩いた距離:21.5km

  • 訪れた宿場:舞坂宿・新居宿

  • 宿泊:なし

本日の行程

浜松から新居までのルート

広重の絵

舞坂宿

「舞坂 今切真景」
 今切という地名は明応7年の地震により浜名湖の湖畔が切れ、遠州灘とつながったことから由来する。手前は波除の杭、稚松の堤、中継には蛤漁の舟、遠景には雪を頂いた富士山がみえる。
今の舞坂~新居

荒井(新居)宿

「荒井 渡舟ノ図」  
今切の渡しを御座船(身分の高い方の乗る船)が進んでいく。手前の舟はそれと対照的に庶民がくつろいでいる様子が伺える。対岸の船着き場には関所がみえる。

(参考)


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