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お皿で食べるということ、その手があったかサバじゃが

料理研究家でもなければキッチン歴が長いわけでもないけれど、料理は好きです。一人暮らしを始めてはや4年、かつて暮らしていた住まいでは深夜にふらっとキッチンに立ち、薄明りの元で煮物をつくるなどを愉しんでいたのだが、ここ数ヶ月は二人暮らしの影響で規則正しいキッチン生活を送っています。

印の入った丸小皿

「収集癖」に焦点をあてて書き始めた文章だが、そのお皿のほとんどは身内のおさがりで、大方が祖母かおばちゃんから譲り受けたものです。おばちゃんが使っていた丸小皿。刻印?が入れられた、ちょうど両手に収まるくらいの小さなお皿。

色違いのセットで譲り受けた

母から聞いた話によると、おばちゃんは私に対して特に深い愛情を注いでいてくれたようで、確かにそれを実感する機会は確かにあった。50を過ぎてから大学へ通ったおばちゃん、最期の専門分野は万葉集だった。私の卒業論文もまた万葉集で、おばちゃんが亡くなった後、私は国語の教員として働くことになった。

今もおばちゃんが元気に生きていてくれたのなら、万葉集の話とか、古文の話に花を咲かせることができたのかなと、たまに思います。

その手があったかサバじゃが

ずぼらな私は、冷凍庫の天井に立派な霜を蓄えさせがち。立派な霜によって冷凍庫の扉が閉まらなくなってしまって、それに見かねた恋人が手を真っ赤にしながら対処してくれていたこともある。ドライヤーやお湯を駆使して、2時間近く格闘してくれている姿を見て、せめてものお礼に何か美味しい料理を作ってあげたくなり、作ったのがこのサバじゃがでした。

キムチと豆を添えて

【材料】
サバの水煮缶(醤油や味噌の味付きでも可)
じゃがいも
にんじん
玉ねぎ
糸こんにゃく
サラダ油または米油
醤油・みりん・砂糖・酒・出汁

  1. 熱した鍋に油を敷き、じゃがいも以下3種の食材を炒める

  2. サバ、糸こんにゃくを加え、調味料をひたひたに加え、落し蓋をして煮る

※調味料類はめんつゆで代用もできます

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