江國香織「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」
私は社会人になってから江國香織さんの作品に出会い、今ではその虜になっています。
読み返している「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」。
人を好きになったり、愛することは必ずしも楽しいことばかりではなくて、
孤独を感じたり、明るい過去にすがりつきたくなったり、嫉妬をすることだってある。
それでも人を好きになるし、愛してしまう、自分の人生を精一杯生きようとする女性たちのお話です。
静かでキラキラとした文章だけれど、でも情熱もある文章。
その江國香織さんの文章が好きで、何回も作品を読み返します。
その中でもこの作品は、読み終わった後なんだか切なく、でも懸命に生きようとする彼女たちの姿が心に焼き付きます。
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