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【解決】どうしてこんなにも大変なのかvol.4

 毎日やらばければならないことが溢れている人がいます。勉強をしなければならない、バイトをしなければならない、仕事をしなければならない、育児をしなければならない、家事をしなければならない…と人によってしなければならないことはさまざまです。

 しなければならないと思っていることは、やらないと後から大変だと思えいます。勉強をしないとテストで点数が取れない、学校を辞めることになってしまうかもしれない、バイトをしないと今度の友達と遊びに行くお金がなくて惨めな思いをする…と将来に対してあれこれシミュレーションします。ワーストケース、つまりは最悪の事態を考えられるので、そうならないようにと目の前のしなければならないことをやろうとします。しかしどうにもやる気が出ません。サボることも怖いけど、やらないことも怖いというジレンマに陥ります。

 ジレンマに陥っているのは、心に不安を溜めたからです。
たとえば勉強をやらない時期がありました。するとその様子を見て勉強をしないと将来が苦労する話をします。大学に行かないとどんな大変さが身にのしかかってくるかを話します。就職するときに苦労する、出世できない、カードを作りにくくなる、美味しいものが食べられない、などです。別に勉強をせずにのんびりしている時期も人生にはあるのですが、それを周囲は良しとしません。勉強をしないという状態を受け入れないのです。プレッシャーをかけてくるのです。こうして自分はこのままでは良くないのではないかという想いを抱きます。自分はこのままではいけないのかもしれないと捉えるに至るのです。

 心に不安を溜めたのは、周りの人が仮面をつけていたためです。仮面とはエゴのことです。固定概念のことです。何か理想を掲げて、その通りにならないといけないと執着します。自分が今のままで大丈夫と思えていないので、常に変わらないといけないと思います。しかし現実にはすぐには変われたり結果が出たりしないので、その不満を周りにぶつけます。時には高圧的な態度でマウントを取って解消します。自分は人よりも優れているということを示して不安を解消しようとします。時には恩着せがましく、親切な人を装って周りに接します。自分は役に立っているというエゴを満たそうとします。しかし本人が親切と思ってした行動は、周りを困らせることがあります。かえって迷惑となるのです。

 仮面から逃れるためには、ひとりになることです。ひとりになってゆっくりと休むと、冷静になれます。感情に囚われることがなくなります。周りのことを客観的に見ることができます。何もなくなった状態で気ままに興味のあるものをすると安心した人になっています。以前はしなければならないことに囲まれていたのに、したいことに囲まれる生活をするようになっています。

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