見出し画像

答えではなく目的と想いを

最近面接の機会が増えてバタバタしていますが、
そこで、気づいた仕事の話。

デザイナーといっても色々ありますが、
私は商業デザイナーという立ち位置で制作会社でデザイン制作はもちろん、
ブランディングや、広告の提案とかイベント・キャンペーンを
どのようなアプローチにするかなど企画に携わることも多くありました。


分析の重要度

例えばスイーツのブランドがあったとします。
これの購買者を増やしたい。は、そりゃ当然だと誰でもわかりますよね。

ここで普通であれば、現状のユーザー層、購買者のリピーター率、一回に売れる個数等。
その製品の現在の市場規模や商品普及率が数値として出て、
だからこのターゲット拡張を目的とした戦略を立てようとなるはずですが。。。

情報は分析を行う上で大事な要素です。

この情報を共有されないことが殆どで、社内の担当者に打ち合わせの際に尋ねると、確認もせずに「〇〇だと思う。」という主観が返ってきたらどうでしょうか?

もちろん重要な参考意見ではありますが、この流れはリスクが非常に高い状態になります。

これが、「実はコアターゲットは主婦層と聞いたけど、今回糖質オフにもなっているから〇〇だと思う」
という情報が共有されたのであればまた考え方は変わってきますよね。

青は事実、赤は所感
青だけの情報でも成り立つが、赤を加えることで状況の背景まで推察できる。

ここで重要なのが、これはプロジェクトの答えかどうかという点です。
もちろん答えではないのですが、
よくある勘違いとしてすぐに答えを求めていると想いがちです。
理由は人それぞれですが、考える力を養わせる、
もしくは自分で情報収集させるという思いがあるのもしれません。

調査・アイデアノックはもちろん大事ですが、スタートから違うアイデアは使えません。どれだけ良くても使えません。

なので、情報の精度が低く分析がそもそも始められない。
結果アウトプットもよくわからなくなる。
という負のスパイラルは避けなければなりません。

来た情報だけで展開するデザイナーと、提案型のデザイナーとの違いは
分析力をどれだけ大切にしているかだと考えられます。


知るという工程が大切な理由

前述のとおりスタート位置を見定めるためには知ること以外にないと考えています。

自伝、専門書、ビジネス書。。。本ですら溢れかえっている。

よく「知らないは罪」と言いますが、これは知っている人の恣意的な表現では?と思うこともあり、
問題なのは「知ろうとしない人」。ただしこれも現代は複雑になってきていると考えていて、昔より情報が溢れかえりすぎているのが課題だと感じています。

調べてわかるなら、必要な時に調べればいい。その結果が今の
後手後手な状況を生んでいる理由なのかなとよく思っていました。

とは言え人間は忘れる生き物ですから、
今までインプットした情報が新品の状態で残っていることはまずないと思います。

であるならば、すでに知っていても情報の更新のために再度「知る」工程が大事だと考えられますね。


何故目的と想い(きっかけ)でいいのか?

人は何かを始めるとき、必ず目的と始めた想い(きっかけ)があります。
仕事でも普段の生活でも全てにおいて、起源があるはずです。

目的と想い(きっかけ)は実は同じ場所(スタート)
目的は目指している場所の事だが、今の地点がないと目的として成り立たない
想いはそれを動かした原動力

しかしそれを言語化するのは非常に難しい。何故か?
人間も動物なのだから本能の部分で判断することもあります。
ですが同時に、価値観が千差万別あるように本能を察することは家族であっても難しいのです。
だから拙い言葉でも、曖昧な目的でもその人が言うからこその判断できる部分というものが見えてきます。

相手のいろいろな姿を見てわかることがある。これも知ること。

私はこれを「人となり」と思っていて、これがデザインやクリエイティブにおいて最も重要だと思う。

これを作ってほしい。というすべてが決まった答えよりも、
目的と想いで伴走し、共に作っていく方が創造的だとふと思ったという
そんな話。

良ければ《スキ》をお願いします!

同じ活動者や、友人、
将来デザインの仕事をしてみたいと思った方も大歓迎!
興味をもって一緒に制作の仕事してみたいと思ってもらえたら
いつでもお問い合わせください。
s.zakinori.design@gmail.com ← お仕事の依頼・相談はこちらから

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

109,975件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?