[本紹介]世界でいちばん素敵な西洋美術史の教室
ヨハネス・フェルメール作「真珠の耳飾りの少女」の瞳に吸い込まれそうな表紙に惹かれて購入しました。
「絵のことはよく分からないけど、興味がある人」におすすめです。
本書の特徴
図版が大きくて美しい
一問一答形式
すぐに使える知識が豊富
ざっくり西洋美術史が分かる
では、項目ごとに簡単に解説していきます。
1.図版が大きくて美しい
本の規格いっぱいに写真が入っているページが多いため、
絵画そのものの美しさを最大限に堪能できます。
お弁当に例えると、ご飯の部分が図版です。
2.一問一答形式
子どもがするような質問に、大人が丁寧に答える形式です。
大人になったら怖くて聞けなくなるような質問揃いで必見です。
例えば、 エドゥアール・マネ「草上の昼食」へのこんな質問。
簡潔ですね。
なぜ怒られたのかは、極小文字で解説されています。
あくまで図版が主役というコンセプトが感じられるレイアウトです。
3.トリビア的知識が豊富
「ねえ知ってた?」と誰かに教えたくなるトリビア的知識が充実しています。
例えば、サクラダファミリアの完成予定時期が2026年になりそうだという話。サクラダファミリアを知らない人は何のことだかという感じですよね。大丈夫。解説が極小文字でついています。
4.ざっくり西洋美術史が分かる
ページ右上に各作品の時代様式がついています。
例えば「ルネサンス」と一口に言っても、色々なルネサンスがあって、本書ではその点はしっかり分けて、プロト・ルネサンス、盛期ルネサンス、ベネツィア派、北方ルネサンスの順番でざっくり解説されています。
共通テストや教員採用試験の一般教養などにも登場する、もはや世界の常識、盛期ルネサンスは32pから47pまで。分かりやすい解説のおかげで、すぐに知った気になります。
まとめ
美術書は数あれど、一問一答形式で結論から入るスタイルの本は珍しいと思います。解説が弁当のオカズ扱いのレイアウトにも関わらず、極小文字にしてしっかりと解説しているところに専門書としての実力を感じます。
美術への入門書としておすすめです!
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。
素敵な今日を。
読んでいただくだけでありがたいです。もし、ご支援を賜りました際には、メダカ飼育活動資金として大切に使わせていただきます。