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短編小説集エレクトロ、販売はじめました

仮想現実×サイバーパンク×バディ

ここ最近、体調不良でとても沈んでおりましたが、
諸々の準備が整いまして。
なんとか販売までこぎ着けることができました。

短編小説3冊目です。
今までとは少し違う作り方や雰囲気を意識していたので、書いていて楽しかったですし、書き終えた時の、読後感ならぬ作後感の爽やかさたるや。

いつだったか、私の小説には起伏が乏しいと言ってくれた人がいましたが、起伏! あるよ!! 多分!!! と言うアンサー。

ここであらすじを書いて、少しでも興味を持ってもらおう、と考えるのは至極当然且つ自然なことですが、

なんといいますか、

あらすじをうまく書けば書くだけ興味をかき立てることができ、まずく書けば書くだけ軽視されてしまう様が、まるで外見の善し悪しで本来の善し悪しすらもねじ曲げてしまう昨今の世界を連想させ、少しだけ気が滅入ったりするのです。

なんて、馬鹿かあたしゃ。

という訳で、「エレクトロ」には
・ユースフルアサイラム
・ワードオブザボイス

の2作が収録されているのですが、ひとまずKindleストアに提出したあらすじを引用します。

ユースフルアサイラムのあらすじ

現実世界は少しずつ衰退し、狂い始めている……。
戦場を精巧に模した仮想現実型ゲーム「アジール」に魅了された2人の少女は、既に誰もが羨むハイレベルへと到達していた。目下の悩みは次なるレベルアップまでに気の遠くなるような量の経験値が必要なこと。
忌むべき停滞と退屈な未来。
ヒグラシの鳴き声が聞こえるコンビニのイートインで、少女が告げる。
決して倒すことができないアジールの亡霊。そいつを倒すことができれば法外な経験値がもらえるのだ。
しかしそれは「世界」と「アジール」に隠された秘密へ至る秘められた鍵穴だった。

(表紙イラストに描かれております、明るい髪色の少女が2人の少女の内の1人、先輩ちゃんです)

ワードオブザボイスのあらすじ

電脳やネットを筆頭としたテクノロジーの実用化と普及は人類に幸福と繁栄をもたらす筈だった。
しかし、世界は治療の機会を逃し続けながら肥大する病めるディストピアと化していた。
かつて抱いた夢こそあったが、どうしようもなく行き詰まり、日々益体のない妄想を供する電脳麻薬「転生」に耽る「私」は、ある日強盗に遭遇する。安っぽい脳に風穴が空いて晴れてエンディングを迎えるのかと思いきや、そこにひとつの声を聞く。
「俺の兄貴に手を出そうなんて、随分と命知らずな輩もいたもんだな」
それは失踪していた弟の声だった。

と言う訳で、興味が湧いた方は是非読んでみてください。
ちなみにKindleアンリミテッドに加入していると無料で読めます。

余談

これだけだとただの引用記事になってしまいますので、いろいろ書きます。

百合、時々ゾンビ

まず一作目、ユースフルアサイラムですが、こちらは本来「百合三部作」として書いたものの一つです。私は極度の気分屋な上に、その時々で「これだ」と思うテーマが女心よりもころこと変わりまして。これを書き始めた時は「百合」なるものに惹かれていたのです。なぜ百合が良いのか。それは熱量の当事者であるときに語った方が良い気がするので一旦割愛しますが(つまりマイブームは過ぎ去っている訳ですね)、有り体に言うならば「百合に惹かれているなら、百合について小説を書けば自ずと勢いを帯びるだろう」→「百合三部作だ!」と言うのが事の経緯です。とは言っても、この百合三部作構想は、二部作目を途中まで書き進めた時に不意に「なんか違うな」となって、そのままストレージにしまわれていきましたとさ。

そして、本作ではアジールなる仮想現実系ゲームが登場します。「戦場を精巧に模した」とか書きましたが、作中では延々と地道に移動して、レアなアイテムを拾ったら再び地道に移動して帰還する、と言う仕様になっています。撃ち合いは必須じゃないんです。ピンと来た方は恐らくゲーマーでしょう。これはもう明言しますが、あの超ハードコア系FPSゲーム、エスケープフロムタルコフがモチーフです。

いつかこのゲームを弟と一緒にプレイするのが、私の夢の一つだったりします

ただ、実際にプレイしたことはなく、それだと細かい空気や感覚までは文章にできないだろう、と言うことで、折しも弟と一緒にドはまりしていた「DayZ」というゲームをプレイしている時の気分などを思い出しながら書きました。そういえば、いつぞやDayZの記事も書きましたね。

露骨な宣伝になりますが、兄弟DayZと銘打って実況動画も上げています。
良かったら是非ご覧ください。

なんかリンクをいっぱい貼ったりして、ブログがちってる人みたいだ

弟、時々サイバーパンク

ワードオブザボイスは、兄弟三部作です。例によって三部作構想はこちらも上同様、二部作目で頓挫した訳ですが。

さて、兄弟DayZに熱中しまくっていた頃も体調に波はあった訳ですが、あぁでもないこうでもないと言いながら弟とゲームをしていると不思議と気持ちを持ち直したり元気になったりしていたのです。ありがてぇなぁ弟よ、みたいな感情を再認識したとき、兄弟三部作に取り組むことを決めたのです。

ちなみにFLOWで同名の曲がございます。

そして、サイバーパンクです。

あぁ、サイバーパンク。
大好きで大好きでしょうがないジャンルです。

そういえば、サイバーパンク2077、と言うまさにそのものずばりなゲームもありまして、発売当時、不安定なPS4版をエンディングまで遊んだ記憶もございます。

ゲームに影響されまくりですね、こう振り返ってみると。

ゲームに限らず映画とかマンガとか、こう、ぐさっと心に刺さると、そのことばかり考えるようになってしまうんです。ゲームは他のメディアと比較してより長い時間を過ごす傾向があり、また主体的に世界を練り歩いたり駆け抜けたりできる性質上、小説にものを仕込みやすいというのはあるとは思うのですが。

と言う訳で、何か面白いゲームがあったら是非教えてください。

なんかよく分からない着地点になりましたが、それでは。


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