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#140字小説『君を外では細君と呼んでも』/指定文字:細/#春の星々140字小説コンテスト応募作

2024年4月にX(旧Twitterと呼ばざるを得ない)へポストした
140字小説を紹介します

『君を外では細君と呼んでも』

クルーズ客船の宣伝番組に目を輝かせる妻にきまりが悪くなり、散歩に出かける。定年まで零細企業に勤め上げた退職金は雀の涙だった。恥を忍んで和菓子屋で一つだけ土産に買ってきた饅頭を「食が細くなったから半分こが丁度いいわ」と目を細め差し出す君と来世でも添い遂げたい…なんて、口に出せぬが。

午前7:05 · 2024年4月26日

※「#春の星々140字小説コンテスト」
 春の文字:「細」に応募させていただいた140字小説です。

★Xのアカウント:想田翠/140字小説・短編小説 @shitatamerusoda
 に投稿(ポスト)したものです。

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◆「春の星々140字小説コンテスト」とはなんぞや? と思った方は、
 前回の応募作をまとめた記事をご覧ください。↓


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