※　この記事は「静岡移住計画Facebook」に掲載しております。
　　上記の徳川家康公像の写真　提供：静岡市

1586年12月、徳川家康公は浜松城から駿府城に移りました。1590年8月に江戸に移るまでの期間は「天正期」と言われます。JR静岡駅前の家康公像はこの時代の姿を表しています。

家康公は天正期に駿府を復興する際にまず行ったのが、浅間神社の社殿の建て直しでした。

徳川家康公は浅間神社で行われていた稚児舞をとても大事にしていたとも言われています。

Sumpu's ruling in the Tensho period (1586-1590)　Part2

天正期の駿府の統治（1586年から1590年）　　パート２

Tokugawa Ieyasu became the great daimyo that ruled the five provinces, but was still under control of Toyotomi Hideyoshi.

徳川家康は5か国を治める偉大な大名となりました。しかしまだ豊臣秀吉の支配下にありました。

Tokugawa Ieyasu transferred from Hamamatsu castle to Sumpu castle in December 1586.

徳川家康は1586年12月に浜松城から駿府城に移りました。

He made Sumpu the local headquarter to control the five provinces.

駿府を五か国統治の拠点としました。

It is assumed that he got so surprised to see that Sumpu was so devastated from the long battle.

家康公は駿府が長い争いの後で荒廃しているのを見て驚いたことでしょう。

In 1583, Tokugawa Ieyasu first tackled rebuilding religious facilities popular among local residents before his settlement in Sumpu.

1583年、徳川家康は駿府に住む前に地元の人々の間に親しまれている宗教施設を再建することに取り組んでいました。

First, the main building of Sengen Shrine was rebuilt and Tokugawa Ieyasu donated much fund to this shrine.

まず最初に、浅間神社の本殿が立て直され、徳川家康は浅間神社にたくさんの寄付をしました。

He understood well that rebuilding the shrine’s facility would earn the local people’s trust.

その神社の施設を建て直すことで人々の信頼を得ることができるであろうことを家康公は理解していました。

After that, other local famous Buddhist temples were also rebuilt such as Rinzaiji Temple,　Kiyomizudera Temple and Takyoji Temple as a part of Lord Ieyasu's initiative.

その後、臨済寺、清水寺、建穂寺のような他の有名寺院も家康公が積極的に建て直しを進めました。

Tokugawa Ieyasu steadily proceeded to develop Sumpu.

徳川家康は着実に駿府の復興を進めました。

It seemingly caused Totoyomi Hideyoshi to have a fear against Tokugawa Ieyasu.

徳川家康が駿府にある神社仏閣の建て直しを着実に進めたことで、豊臣秀吉は家康に対して恐れを抱いたことでしょう。

Hideyoshi had a quick measure.

秀吉は素早い対応をしました。

In 1590, he ordered Ieyasu to transfer from Sumpu to Edo.

1590年、彼は家康に対して、駿府から江戸に移るよう命じました。

参考文献：東海道駿府城下町（上）――　東海道中核都市の誕生

　　　　　第二部　駿府城下町の誕生　

　　　　　企画・執筆　黒澤　脩

　　　　　社団法人　中部建設協会　編集・発行