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いっちょが生んだマイナス100度の瞳

最初に言っておきます。そんな大した話ではありません。こうめは何も悪くないのですが、
彼女のおかげで久々の赤面状態が
生まれたのでご報告。カカと付き合い始めて8年の中で一番恥ずかしい瞬間だったかも。

トトは朝、こうめに
ご飯を食べさせていました。

米を食べるのも、
皿を片付けるのも、
歯を磨くのも、
「いっちょー」
と言いながら、トトやカカと一緒にやることが彼女のイチオシ。

今日はいつもより食べてくれなかったなーと思いながらも、食事を切り上げ、
歯磨きを終えた頃、
リビング横のおもちゃ空間にて、
こうめvs.ブロックの真剣勝負が始まりました。
ちょっと今のうちに、
カカとトトもお出かけの準備を。

トトはまずちょっとトイレ行っとこう。
便座に座って、
ちょっとnoteのチェックでも。。

ここまでは、いつもの日常。

だったのだが。


「ガチャッ!トト、イッチョー!」

携帯から顔を上げると
同じ高さの目線に屈託ない表情の天使の姿が。
ここから、ゼロコンマ何秒かの世界の攻防が繰り広げられた。

焦ってこうめの背後に目を向ける。

誰もいない。

取っ手に手を伸ばす。

ギリギリ届かない。

少し腰を浮かす。

あとちょっとで、鍵を閉め忘れた事実を、
なかったことにできる。

取っ手に触れようとしたその瞬間だった。

にっこりしたこうめが扉をさらに引く。

多分悪意はない。

完全に露わになった状態で腰を浮かしたトトは、見てしまった。

マイナス100度の瞳を。

カカは歯ブラシを加えそこに立っていました。最も見てほしくないタイミングで
この事件現場を通過していたのです。

8年間、カカとは恥ずかしい部分もさらしながらわかり合ってきたつもりだったのですが。
目に見えない何かだけは、
ちゃんと守り通していたのかもしれません。

その造形のない代物が、凍りつき、
音を立てて崩れて去った瞬間でした。

1秒もないワンテンポ。
届かないと分かった瞬間のワンテンポ。
切り替えが早ければ、あの視線は避けることができたかもしれない。

ロシアW杯日本対ベルギー戦
「ロストフの14秒」で、
ベルギー最後のカウンターに、
吉田麻也選手が述べた後悔の言葉をこんなくだらない話に引用してしまってすみません。

まぁ、目が合ってしまったわけですよ。
見てはいけないものを見てしまったという
あの冷ややかな目と。
ぜひ笑って受け流してほしかった。。
が、この件について、会話がなされないまま
1日を終えてしまいました。

くだらない話を長々と書いてすいません。
まずは自分の中で、ネタに消化しないと、
明日から開き直れないと思って。。

まぁ、こうめは、ただただ、
いっちょにおトイレしたかっただけなのです。

カカはただ歯磨き粉をそろそろ吐き出したかっただけなのです。

トトは、ただ、鍵を閉め忘れただけなのです。

まぁ、ある意味、運命の日。

また一つ、恥ずかしい部分をさらけ出して、
家族が分かり合えた瞬間だと、トトだけは勝手に思い込むことに決めましたとさ。

#エッセイ #日記 #子育て #育児 #パパの子育て #恥ずかしい話 #note


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