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しょっさんの仕事術#22 振り返りの時間とプロセスを準備する

仕事にばらつきがあるなーとずーっと感じてたんですけど、フツーに準備が足りていないだけだと気がつきました。準備というか振り返りが足りていませんでした。否、振り返っていなかったので、準備をしていなかったというのが正確かもしれません。

とはいえ、自分自身としてはそこまで困った事ではなかったんです。過去にやった仕事はたいてい覚えていて、繰り返しになるような仕事は自動化していたから。

ただ50も近くなると記憶力はどんずべりです。記憶はいつもあやふやで曖昧です。仕事をしていて、何か足りないなーと気がつく事があっても、すぐには出てきません。なんなら自動化も億劫です。今後、同じ動作をするかどうか分からないから、今ここでの自動化に価値はあるのだろうかなどと考えてしまうのです。

そんなに記憶が曖昧だといっても仕事はどうにかなる事がほとんどです。アウトプットの大半は再利用可能にしていますから、何を作れば良いかはだいたい分かります。再利用すればアウトプットの品質には影響はありません。ただ、アウトプットに含まれていない事は、あとになってから「あーあれが不足してたーごめんなさーい」みたいになることが増えてきました。

そうやって気がついたんです。

自分の仕事には再現性がない。


しょっさんの仕事の仕方

昔から一匹狼的な仕事をする事が多く、後身の育成なども初心者向けの勉強会がほとんどで、いま私のしている仕事を引き継いでいく、というケースが少なかったんです。だから引継する時はメッチャ大変でした。自分の経験から生み出された「」だけで仕事をしているので、引き継ぐ事ができないんです。

これはよろしくない。さすがに焦りを感じました。

昔は良かったんです、若造だったから。若いってだけで脳の性能がいいんです。今はそうもいきません。私一人な仕事ばかりなので、早々に後身の育成が必要です。そのためには自分が何をやっているかをきちんと伝えられなければなりません。

そのためには、きちんと仕事の振り返りを行って、再現性のある手法を準備する必要があります。しかし、困った事にそういった振り返りをしてこなかったので、どういった基準で、何を、いつ振り返れば良いのか分かりませんでした。

振り返りと再現性

せっぱ詰まったしょっさんは、振り返る事と、再現性を高める事を目的とした学習をしました。

振り返りを行う事で、暗黙知化していた事を洗い出そうと考えたのです。雑、極まりないしょっさんの仕事の仕方を見直して、他人へ引き継ぐ事のできない暗黙知を形式知へ転換したい。形式知にする事で、自分自身の仕事の品質も高められるだろうと考えました。

形式知化される事で、再現性も上がる事でしょう。後身の育成のために引継を行えるという事は、再現ができるという事です。また、都度都度かんがえながら仕事をするわけではなく、形式化されたものを再利用するわけですから「時間の短縮」と「品質の維持・向上」が見込めます。

なんだ、良いことだらけじゃないか。

振り返りの仕組み化

そこで、最近、下に述べる教養書を使って自分なりに振り返りの構造(仕組み/パターン)をつくり始めています。しょっさんフレームワークといっても過言ではありません。

振り返りを行って再現性を高めるプロセスを次の通りとしました。

  1. 振り返りのための時間をあらかじめ予定に入れる
    (日次、週次、月次、年次など)

  2. 仕事や行動の成果として「うまくいった事」「うまくいかなかった事」を洗い出し、うまくいかなかった事から改善点を挙げる

  3. ヒアリングやアウトプットを作った時は、何をヒアリングしたか、アウトプットをどのように作ったかをダンプアウトする

  4. 上記を構造化してテンプレートを作る

振り返るって「何を?」よりも「いつ?」の方が重要です。振り返りを実行するためには、そのための時間が必要です。日々の振り返りは、日次でやるべきですし、週や月で実行できるようにする事も必要だなと考えました。
まず、日々の予定に「振り返り」の予定を埋めていく事が重要です。

振り返り手帳術 で述べられていた「マイニュースを書く」は効果の高い振り返りです。毎日、Obsidian のデイリーノートの Property に「my-news」という項目を入れてまとめています。この内容は Dataview によってウィークリーノートや、マンスリーノートで表示できるようにしました。これで週ごと、月ごとの振り返りがしやすくなります。

これらの振り返りには Obsidian を使っています。ふとしたアイディアや気づきは京大式カードを使っています。この振り返りプロセスを経て、アナログ → デジタルの流れを自然に作り上げています。

学習に利用した参考書たち

最近読んだこれらの本が、とても気づきの多い良書でしたのでお勧めしておしまいにします。


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