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夜の鴨川を散歩した

昨日、夜8時ごろから1時間程度、鴨川の散歩をしました。最近は夜風が本当に心地よく、9月末までは納涼床が出ているので、その灯りがとても綺麗でした。その結果、勢いでカメラを購入してしまいました。

本当は朝にランニングをしたい。

本当は、朝にランニングができれば1番いいとは思っているのです。朝、私がまだ毎日出社出来ていた頃、私を含めて駅に向かう人々の流れに逆らうように、ランニングをしている人を何組か見ました。

天気のいい朝、出社で外に出ると、なんでこんな日に仕事で光も入ってこないオフィスに丸一日座ってないといけないんだという気持ちになったりしますよね。そういう気分で駅までとぼとぼと歩いている時に、足取り軽やかに - スピードや走り方は人それぞれなのだけど全員軽やかに見える - シティランナーは私の横を駆け抜けます。

平日の京都の朝をランニングする人たちは、私にとって健康で文化的な生活の象徴でした。

性別や年齢、国籍も多様な人々がいます。ランナーは走ることでランナーとなるので、それ以外の要素は関係ないのです。

そして私にとって健康は朝にランニングをすること、文化的とは京都で自由に暮らすことです。

夜の鴨川散歩

今の私は健康ではないので朝にランニングはできません。そういったわけで、夜に散歩しているわけです。一歩間違えれば不審者ですが、鴨川なら格好がつくところがあります。京都は素晴らしいですね。

鴨川を散歩していることについて、その時に連絡を取っていた友人に伝えると、かつて京都に住んでいた彼からこんなメッセージが届きました。

「夜の鴨川はマジで涙出るよな。鴨川の風は唯一無二で心に吹いてくる。」

急に詩人です。何がそうさせているかというと、それはもう完全に鴨川がそうさせているのです。文化だなあ、と思います。

嫌になるほど暑い夏の日々が終わり、9月中旬にもなると夜は心地良い風が吹きます。そして当然、鴨川には車も通りませんし、夜は静かで、照明も少なく、夜の暗さと風の肌触りだけを味わえるのです。

カメラを購入した

3月に京都に引っ越してきて半年が経ち、はじめての9月です。この季節の良さを身体で感じました。まだ納涼床が出ていて、川沿いを歩いていると、近くの床の上から灯りが漏れてきます。これが「灯りが漏れる」という表現ってこのためにあるんじゃないかというくらい適切で、床で飲み食いをしていなくても、川沿いを歩くだけでこの灯りに浸れるのは、夜の鴨川散歩の醍醐味です。

この気持ちを収めておきたく、今文章に記しているのと、勢いで中古のカメラを買ってしまいました。夜を綺麗に撮りたいなと思い、9月中に試してみようと思います。


帰りは先斗町を歩きました。家着でこの道を歩くのも、ローカルに住む贅沢です。


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