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About 所作 / プロダクトとして


所作とは・・・

一枚革を縫わずに折り紙のように折って、留める。

所作を一文で簡単に書くと、実は使う人にとってはあまり関係ない製法の説明になる。もちろんネガティブな話ではなく、モノにはちゃんとストーリーがあって、ヒストリーがある。もちろん伝えることで理解を得られる確信はある。理想としては、ストーリーが先行するよりも所作とはなにか?が、一目でわかるのが良いですね。

財布というとキャッシュレスが親の敵のようではあるが、小銭や紙幣がなくなるだけで財布がなくなることはない。はず。どうだろ。
おそらくカード入れだけ持ち歩くこと、もしくは携帯ですべてがすむ時代がすぐそこまで来ているのだろう。先に書いた代わりがきくこととは矛盾しているのは薄々感づいているが、大らかな遠い目で優しく見守ってほしい。ついでに優しく布団を被せてください。はて、、なにせ僕が言いたいのは、あるカテゴリーで突出したカテゴリーキラーたるものであると、財布を持ちたいために所作を求めてくれるんじゃないかなって思っている。


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結婚式のお祝いなどを包む1枚の布「袱紗(ふくさ)」がモチーフ

お祝いを汚さないようにと相手を思いやる心、布を広げ、贈りものを見る喜びを演出するための袱紗(ふくさ)がモチーフ

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贈答品を包む様式「折形」の紙が折り重なるディテール


贈答品を包む紙を折る礼儀作法「折形」。
礼の心を形に表す、日本だけに受け継がれてきた600年以上の歴史がある美しい様式。

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袱紗の「お祝いを汚さないように」と相手を思いやる心遣い、折形の“紙が折り重なる様のディテール”に込められた「礼の心」を由来に、お金を包む動作自体を、凛とした美しい立ち振る舞いとしてデザイン


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人が使うことで完成する


財布を開く
その動作が美しく、持ち人の品を高めてくれる。
これが正しく所作たる所以。
不思議と背筋がシャンと伸びるような感覚、なにそれ?と会話になる、または褒められる、それがユーザーベネフィットではないだろうか。

日本らしさの提唱。ブランディングとは。
想像したいのは海の向こうで肌色・言語・文化が異なる人たちが所作を使っているシーン。考えるだけでなんだか嬉しいですね。
また次の機会に、


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見えない留めの部分に和の要素と伝統を込めている


一箇所で留める、その大事な部分には
ハードロック工業の「ハードロックナット」を使用。日本古来の構造建築にみられるクサビ原理を基に造られ強力な緩み止め効果を発揮する。


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革の聖地“姫路”と姫路STUDIO

革の生産地として1000年の歴史を持つ聖地姫路。
ノーノーイエス姫路STUDIO(ストゥディオ)では制作時にはミシンなどの電化製品を使わず職人の手で一つ一つ折り、仕立てています。

姫路城の傍らからお客様のもとへ、世界へ。

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所作の自己紹介として。


nakabayashi


https://www.shosa.tokyo/

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