すべての教育実践は賞味期限切れである

しょう しょう

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どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるか。桜前線上映「秒速5センチメートル」

どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるか。  桜前線上映「秒速5センチメートル」 何回か見てるのに今日初めて「速さ」がテーマであることに気づいたかもしれない。題名に「秒速」がついているから当たり前といえば当たり前だが… 今回のリバイバル上映は、通勤途中の大森キネカでの上映最終日だった。 第1話「桜花抄」 豪徳寺駅(小田急)から岩舟駅(両毛線)にたどりつくまでいくつかの電車を乗り継ぐ。 降雪のため電車はどんどん遅れ、電車はのろのろ運転になり、ついに長い時間停車。

    • 今は漕ぎ出でな

      にきた津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな 額田王 60年代の高度成長期の成功物語を背景に、それ以降も日本の学校教育はいわゆる<学力信仰>にあぐらをかき、護送船団方式(みんなで渡れば怖くない)でやりすごしてきた。Ja

      • 「教育分権とそのゆくえ」

        この文の題名は当初、「教育の地方分権とそのゆくえ」とするつもりでしたが、単に「教育分権」としました。旧教育基本法第12条「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである」、現行教育基本法16条「教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり、教育行政は、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下、公正かつ適正に行われなければならない」。これを端的に「教育分権」と表すことに

        • 漱石の近代 近代の漱石

          慶應3年に生まれた夏目漱石の年齢は、明治〇年と丁度一致します。明治という時代とともに、漱石は年齢を重ね、歩んだのです。 漱石の処女作「吾輩は猫である」は1905(明治37)年に発表、遺作「明暗」の執筆途中でこの世を去ったのは1916(大正5)年(49歳)でした。作家としての活動は、たったの10年ちょっと。 明治の世になり言文一致運動が進み、いろいろな文体が試されました。その中で、漱石の文体がひとつの範となり、今に至る文芸表現へと連なります。漱石の二作目「坊ちゃん」は、リズ

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          5年国語「たずねびと」の学びから

          5年国語 「たずねびと」の学びから                              すべきれ  5年生2クラスをお借りして、2020年から光村図書5年国語教科書に掲載されている朽木祥作「たずねびと」を7時間かけて読んでいった。  作者の朽木祥との出会いは、2014年~2019年まで3年国語に掲載されていた「もうすぐ雨に」で、国際教室にやってくる児童用にリライト教材文を作成したのがきっかけで、その後、原爆や被爆を題材にした小説をいくつか読んだことである。「もうすぐ雨に

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