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お金払うだけで何もしないと失敗する理由〜世の中ライザップなのを理解せよ!

外注については要注意を、ということは以前から言ってまいりました。こちらのコラムも大変読まれているもので、自分でわからないことを他人に頼んでも、なにをやっているのかも理解できず、納品されてものの検品すら怪しいので意味ないですよ、というお話。最低限の学習なくして、適切な外注は成立しません。

本日岡崎さんが、先日のプロスクールでした話の一つのエピソードについてお話しています。我々が稼ぐ公民連携と言われているものは、公共も民間も資産や資本を出し合って、新たな公共サービスを作り出すというパートナーシップで成り立ちます。特に公共側は事業開発を進める経験がなく、自ら保有する財産活用推進することが単独では難しいケースが多いため、PPPエージェント方式、つまりは代理人を立てて利活用に必要な民間資本や運営者を集めていくということが米国では1970年代以降多く行われていきました。

日本においてPPPエージェントと呼ばれる事業形式は岩手県紫波町のオガール、大阪府大東市のmorinekiなどでも行われ、その他大規模な空港施設などのコンセッションでも見られるものが出てきています。が、一方でとんでもない事例も増加し、エージェントではなく、単なるサーヴァントに成り下がっているものも少なくありません。そして成果も乏しいものがとても多い。

なぜなのか。それは経営資源の認識に間違いがあるからです。

カネを出してるんだから言う事を聞け、みたいなことをいうアホがいますが、カネなんてものは経営資源の基本「ヒト・モノ・カネ・情報」のいちの1つに過ぎません。さらにそこに見えざる資産(インビジブル・アセット)まで追加すれば、本当に5つの要素のうちの1つを提供したに過ぎないにも関わらず、他人を召使のように使えると勘違いしたりします。

そしてそういう人間の関わるプロジェクトは大抵は大した成果を挙げられないのです。なぜならば、カネ以上の経営資源をそこに投入できないからです。


◯ 日本のまずい現状〜カネに頼りすぎて知恵が引っ込む

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