見出し画像

親と子

親子関係の大前提として忘れてはいけないことがある。

一つ目は、親も子も、それぞれひとりの人格を持った人間であること。
全く別の人間である。
二つ目は、子供にとっての親は、いくつになっても絶対的存在であること。
この2点を忘れてはいけない。

そして、親が子供に対してできる最大にして、最も大切なことが、
1、愛のある人間にしてあげること。
2、『自分ならできる』という概念を養ってあげること。
この2点が、親の役目。

1の愛のある人間にしてあげることだが、これは全力の愛を注いであげることに尽きる。
愛のベクトルは、決して相手から自分に向くものではなく、自分から相手だ。
だが、愛を注ぐといっても、『それはよくない』『こうしなさい』と子供をコントロールしようとしてはいけない。
自分の所有物のように扱ってはいけない。
自分で行動し、自分で痛みを知り、自分で考え、自分で学ぶ余白を、奪ってはいけない。
始めにいったように、自分と同じ、たった一人のかけがえのない人間だから。

そして、2の『自分ならできる』という概念を養ってあげること。
それも愛と同じ。
何があっても子供を絶対に信じること。疑ってはいけない。
親が信じることで、自分に自信を持ち、子供は自分を信じることができる。
逆に親が疑うことで、自分に自信がなくなり、子供は自分を疑い始める。
疑われるほど、悲しいことはない。
なぜなら、子供にとって親は、いくつになっても絶対的存在なのだから。

つまり、子供を愛し、信じ抜くこと。
それが全てだ。

時には、子供に腹が立つこともあるだろう。
子供に傷つけられることもあるだろう。
でも、それも当たり前。
子供もひとりの人間であり、親もひとりの人間。
当然ぶつかることだってある。

だが、子供に嫌われても、親は子供を愛してあげること。
子供に疑われても、親は子供を信じてあげること。

愛があるなら愛を伝えよう。
愛があるなら子供を信じよう。

いつか、その愛を受け取ってくれると信じて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?