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ゆるキャラが描かれた地ビールに、つい手が伸びる

旅に出るとその土地の地酒やクラフトビールを吞みたくなります。宿の夕食でもメニューを眺めてウーンと考えますが、
① 全国版の生ビールで乾杯した後に、
② その地の冷酒(あれば飲み比べセット)

という組み合わせが多い。
やはり、地ビールは、➀生ビが少なく小瓶入り、➁値段は比較的高め、という理由がジジイには《心理的障壁》です。

ただし、道の駅なんぞに立ち寄ると、やはりその土地のものを買って帰りたくなります。
長野県には「つるやスーパー」というローカルのスーパーマーケットがあり、夕メシが付かないバンガローに泊まった時には買い出しに行きます。
ここには「地ビールコーナー」というのがあって、県内で醸造されたクラフトビールが並んでいます。

長野は種類が多い! ホップの栽培もされているようです。
かなりメジャーな「軽井沢ビール」「志賀高原ビール」、都市のコンビニでも売っている「よなよなエール 」で知られる「ヤッホーブルーイング」、ちょっと変わったところでは、東御市で1996年から製造している「OH! LA! HO BEER(オラホビール)」
最後に、「つるや」オリジナルの地ビール「信州高原ビール」 ── オラホ以外は全部吞んでいます。

クラフトビールは瓶の方が風情がありますが、家に持って帰るには缶が安心です。

さて、ローカルマーケットには、なんだかたくさん缶ビールが並んでいますが、よく見ればここからここまで全て同じ会社、諏訪にある「麗人酒造」製のクラフトビールでした。「諏訪浪漫」にはスタウトもあります。

全て「麗人酒造」製。なんだか騒がしい気配の缶も混じっています。

「諏訪浪漫」の右、戦隊モノのような派手なラベルは、
「信州浪漫缶ビール 6HOP IPA(シックスホップ・アイピーエー)」;使っている6種類のアメリカンホップを6人の戦士に擬人化して、アメリカンコミック調に仕上げたそうで。

その右は、2021年7月3日(七味の日なんだって!)に発売された「七味唐からしBEER」。江戸時代からの老舗七味店・八幡屋礒五郎と「信州浪漫ビール」のコラボだそうです。
うーん、味はともかく、食レポするならこちらだったか……。

でも、魅かれたのは、長野県のゆるキャラ《アルクマ》が描かれ、《信州を旅するビール》とコピーがある、
「信州浪漫ビール」2品。
自分土産に買って帰りました。

《アルクマ》とは:

信州に出没する、大変珍しいクマ。
・クマなのに寒がりで、いつも頭にかぶりもの
・クマなのに旅好きで、いつも背中にリュックサック
・信州をクマなく歩きまくり、信州の魅力を世の中にクマなく広めるのが生きがい。

旅好き&山好きのマイスタイルに合っているかな(あ、ビール好きも)
左がペールエール、右が小麦エール

《アルクマ君》がジョッキを挙げているのが、ブラウンのペール・エール。両手にスティック持ち、これから登山っぽい方が白い小麦ビール、どちらもフツーに美味しい。

しかし、リンゴ状のかぶりものは長野らしくていいですね。
それに、長野では、ほぼどの山に登っても、
《熊出没注意!》
《熊!目撃情報 ¥月¥日》
など警告されているほどクマだらけです。

それに引き換え、《くまモン》が派手にPRしている熊本に、野生の熊はもういないはず。
「熊本」だって、加藤清正が肥後入国して改名するまでは「隈本」だったはず。
ゆるキャラとしての歴史も、《アルクマ》が2009年、《くまモン》は2010年と1年早い!

……ま、《くまモン》にケンカを売りたいわけではなく、地ビールのラベルって、やはりその土地に関わっていることが重要だな、と思うのです。
(岩手県で呑んだ「ベアレンビール」は、リアルな熊の絵柄でした)

盛岡の「ベアレンラガー」;デザインはゆるくない熊
このビールはうまかった!

ざっくり調べてみましたが、地域の公認ゆるキャラを使っているのは、この「信州浪漫」と「アルクマ」のコラボのみのようです。
(他にあれば教えてください。呑みに出かけます!)

呑んでみるまでは味なんてわからないし、「値段やや高め」という活性化エネルギー障壁を超えて財布を出すためには、大手ビール以上に、ローカルビールのラベルデザインやキャッチコピーって、重要ですよね。

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