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「さいたま国際芸術祭2023」記者会見がありました!「SACP2023*」始動です!

2023/07/12 大宮ソニックシティホール4階国際会議室にて、「さいたま国際芸術祭2023」の記者会見がありました。

さいたま市長清水勇人さんのさいたま市で開催する芸術祭への思い、プロデューサー芹沢高志さんの芸術祭テーマや今日的な芸術祭の動向、そしてディレクターを務める、現代アートチーム目による芸術祭の概要が発表されました。

「もう一度せかいをみる」、そのまなざしがさいたまでどのように展開されるのかとても楽しみです。

その後、市民プロジェクトの概要説明として、
市民プロジェクト・キュレーター
わたし浅見俊哉、飯島浩二さん、松永康さんの手掛けるプロジェクトの概要の紹介がありました。

芸術祭に関わる情報も7/12から解禁になりましたので、ウェブサイトも合わせてご覧いただけると幸いです。



わたしからは、市民プロジェクトとして実施する「さいたまアーツセンタープロジェクト2023✳︎(SACP2023*)」のコンセプトと内容をお伝えしました。

「手をつなぐ」プロジェクトとして、前回の芸術祭から様々な人たちとの連携や協働があり、成り立っているプロジェクトであること。

2020年の芸術祭では、コロナ禍でもアートプロジェクトを継続し、創造力のエネルギーを絶やさず体感できる現場をつくってきました。その経験を生かし、2023年の芸術祭ではより多くの方へ、表現活動の持つ、たのしさ、しなやかさ、たくましさを共に生み出し共有できる現場をつくりたいと考えています。

プレゼンテーションの様子
質疑応答の様子



●プロジェクトコンセプト

「さいたまアーツセンタープロジェクト2023✳︎(SACP2023*)」は、「あなたのライフスタイルにアートを。」をあいことばに、日常生活のなかで、誰でもアートに参加する習慣を生み出す「アーツセンター」を創造するプロジェクトです。

「さいたま国際芸術祭2020」を契機にプロジェクトがスタートし、2019年から約120ものプログラムを実施してきた経験をいかし、創造性・リアル・対話のある場を大切にしながらプログラムづくりを行っています。

2023年は、「さいたまの人*土地*表現」をキーワードに、
8月から12月の期間プロジェクトをランニングします。

芸術祭会期前を「よいまつり期」、芸術祭期間中を「おすそ分け期」の2つのタームに分け、約50のバリエーションに富んだプログラムを市内各所で行います。


●プロジェクトの構成

SACP2023*では、5つのコアプログラム を設定し、アートに対する様々な興味や関心を持つ人たちの参加を歓迎しています。

▶︎コアプログラム1:ウィークデーアーツプログラム

ウィークデーアーツプログラムは、「あなたのライフスタイルにアートを。」を掲げるSACPの根幹を成すプログラムです。毎月8月より、水曜日、金曜日、土曜日にプログラムを1つずつ、月に3つのプログラムを実施します。水曜日は「深呼吸する水曜日」と題し、音楽やパフォーミングアーツの鑑賞プログラム、金曜日は「金曜日の芸術学校」と題し、アーティストやアートの現場をつくる人たちのレクチャープログラム、土曜日は「土曜アーツチャレンジ」と題し、親子で楽しめる造形や鑑賞のプログラムを実施します。

8月、9月に実施する予定のウィークデーアーツプログラムは下記の通りです。興味関心のあるプログラムがありましたらスケジュール帳に予定を書き込んでくださいね。

プログラムの参加申し込みはコチラのサイトから行っております。


▶︎コアプログラム2:スペシャルプログラム

スペシャルプログラムでは主に、作家と継続的に関わり「表現することについて学ぶ」3つの「アーツスクールプログラム」を実施。多彩な表現ジャンルの作家とじっくり制作を行います。

第1弾のプログラム、演出家:武田力さんの「わたしの国からこんにちは」の申し込みが7/15より開始されました。ご興味がある方はぜひお申し込みください。

プログラムの参加申し込みはコチラのサイトから行っております。



▶︎コアプログラム3:アウトリーチ プログラム


2023年度アウトリーチ プログラムは市内の5つの小学校と5人の作家が共に作品の制作を行います。制作した作品は芸術祭の会期中に展示する予定です。お楽しみに!

・『別所沼の光を感じて描く』 担当:石上城行
 さいたま市立仲町小学校 4年生 (浦和区) 
 
・『彩るディスタンス』 担当:寿の色 
さいたま市立尾間木小学校 3年生(緑区) 

・『未来龍さいたま大空凧』 担当:遠藤一郎
 さいたま市立神田小学校 6年生(桜区) 

・『糸で編む-未来の種をつくるワークショップ』 担当:山本彌
 さいたま市立太田小学校 3年生(岩槻区)

・『影をつかまえる-小学校の記憶を写そう!-』担当:浅見俊哉
 さいたま市立東大成小学校(北区) 



▶︎コアプログラム4:展覧会プログラム

展覧会プログラムは、【さいたまとあそぶ!-さいたまの人*土地*表現-】をテーマに、さいたま市内に設定した8箇所の様々なロケーションの「アーツセンター」を設定し、作家の展覧会を開催します。
(2023年10/7から開催予定)



1938年、ヨハン・ホイジンガが著書「ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)」で「遊びは文化より古い」と説き、遊ぶことそのものに人間の本質を見出しました。「遊びの面白さというのは何だろう?」、「遊びはわれわれが知らない秩序をつくっているのではないか」、また「遊びはまだわれわれが気がつかない秩序そのものなのではないか」という問いは現代にも響きます。

この展覧会プログラムは、SACPが2019年からこれまで継続的に、「さいたま」との関係を構築してきた中で実現するものです。(上記のホイジンガの言葉を借りるなら「さいたま」と「遊んできた」中で、生まれたものです。)プロジェクトを通して、さいたまの人たち、土地との継続的な関わりの中で、一朝一夕では生まれない豊かな人、土地、表現の関係性を体験してくださると幸いです。

このプログラムでは、参加する一人ひとりが芸術祭のフィールドで生み出す「あそび」の面白さを思いっきり発揮・体験・共有できるツアープログラムも企画しています。


▶︎コアプログラム 5:メディアプログラム

メディアプログラムでは、プロジェクトを様々な媒体で発信していく企画を行う予定です。



●プロジェクトチーム

「さいたまアーツセンタープロジェクト(SACP)」は、様々な専門分野を生かしたメンバーがプロジェクトチームをつくり、アイデアを出し合いながら多彩なプログラムを企画・実施しています。2023年は8人のメンバーでプロジェクトを盛り上げていきます。


●SACPのこれまでの歩み

①:2019-2020年
「さいたま国際芸術祭2020」市民プロジェクトとして実施

②:2021年
「さいたま国際芸術祭」レガシー事業として実施

③:2022年
「さいたま国際芸術祭」レガシー事業として実施

④:2023年
「さいたま国際芸術祭2023」市民プロジェクトとして実施



さいたま国際芸術祭は、さいたま市を舞台に3年に一度開催される芸術の祭典です。

2016年に一回目の芸術祭を開催して以来、文化芸術を活かした地域の活性化や都市の魅力向上を目指し、文化芸術都市としてのさいたま市を創造するため、国内外のアーティストと共に展開しています。市民と市民、市民とアーティスト、アーティストと地域が交流する機会を創出する「共につくる、参加する」市民参加型の芸術祭として、さいたま市内で広く開催していきます。

芸術祭の「共につくる、参加する芸術祭」を体現するSACP。
様々なプログラムを芸術祭開催前から実施します。
ぜひお気軽にSACPに足を運んでみてください。

いよいよ、お祭が始まります。

引き続きどうぞ宜しくお願いします!

●関連リンク

・さいたま国際芸術祭2023

・SACP2023✳︎


⚫︎写真作家・造形ワークショップデザイナー ・キュレーター・「時間」と「記憶」をテーマに制作。2012年〜ヒロシマの被爆樹木をフォトグラムで作品制作 ●中之条ビエンナーレ2019参加アーティスト ●さいたま国際芸術祭2020 市民プロジェクトコーディネーター