見出し画像

オンライン読書会に参加してみた。

こんにちは、フリー編集者の元塚Bです。
厳しいニュースばかりが聞かれる出版業界。
そんな状況下、私たちにとってもっとも大切なお客様である「読者」の皆さんは、いったいどんな本を、どんな思いで楽しんでいるのでしょうか?
今回は、そんな読者の皆様と触れ合うべく、オンライン読書会に参加してみました。

zoomで集う、様々な面々

私が参加したのは、ミゾノクチ読書会
ネットで「読書会」と検索し、たまたま日時の都合がよかったので申し込みました。
参加は無料。
9月某日、日曜の昼すぎ。Zoomで参加者が集います。
この日の参加者は主催者を入れて男性5名、女性4名の9名。
私と同様、初参加の人もいれば、数回目の方、久しぶりに参加する方などがいる様子でした。
(ちなみに、他の読書会では会の趣旨によって、「朝活」や、若いビジネスパーソンの啓発的なものが多く、それらは20代や30代といった参加条件があり、私は対象外でした……涙)。

テーマはなし! オススメの一冊を

冒頭では、個人情報に触れない程度の簡単な自己紹介を。
愛知や奈良、鳥取などなど、様々な地域の方が一堂に会しているのが、オンラインならでは。
今回の読書会では、特定の課題本やテーマはなく、各参加者がそれぞれ「オススメの一冊」を紹介するスタイルで進みます。
皆さんが紹介した書籍は、小説からガイドブック、実用書と様々。
中にはなんと、シュッパン前夜でもおなじみの「サクッとわかるビジネス教養」シリーズから『行動経済学』を紹介した方も!
私は以前youtubeでもお話した西江雅之著『わたしは猫になりたかった―“裸足の文化人類学者”半生記』をご紹介しました。
なお、初参加の方のおひとりは、「今回は見学を…」ということで、紹介などはなし。
そうした敷居の低さもあり、和やかな雰囲気で会は進んでいきます。

ちょー楽しい!

一人ひとりが本を紹介し、「それってこんなことも書いてるんですか?」とか、「〇〇の部分はどう感じましたか?」などの質問をしあって、あっという間に2時間が経って読書会は終了。
私の感想としては、「ちょー楽しい!」。
自分が好きな本を人に薦める、他人が好きな本について語っているのを聞く、というのは、とても楽しいひと時でした。

サードプレイスを提供したい

読書会を主催する田村さんは、普段は会社員。
「ストレスの多い現代社会においてリラックスできる居心地のよい場所、家庭や仕事以外の場、サードプレイス的な場が必要な多くの人に提供したい」
という想いから、読書会を開催するようになったと言います。
会の趣旨として大切にされていることは、本の内容について熱く語りあったり、本の情報を交換したりすることよりも、「一種の自己理解」。
読書は、その作者との交流でもあり、そこに描かれている人間模様と向き合うことで自分自身の内面に向き合うことだとも思います。そして心を揺り動かした本について紹介し合うことは、他社理解にもつながる」
運営にはかなりの手間がかかっていそうに感じましたが、これを自発的に、無料で継続されていることに驚きます。
読書は基本、ひとりで楽しむものですが、孤独にもなりがち。
他の方がどんな風に読書を楽しんでいるのか、それを聞くことができた読書会は、私にとっても楽しく、貴重な体験でした。
(文◎元塚B)

本づくりの舞台裏、コチラでも発信しています!
Twitterシュッパン前夜

Youtubeシュッパン前夜ch

この記事が参加している募集

編集の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?