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古典、故事成語013

吾唯知足。

われただたるをしる。


知足の者は貧しいといえども富めり、
不知足の者は富めりといえども貧し。

満足する事を知っている者は、貧乏であっても心が豊かで幸福であり、
満足する事を知らない者は、裕福であっても心が貧しく不幸である。


出典は不明のようです。
知足であれば、孔子・孟子・仏教などに見られ、
似たような意味合いは、老子・荘子・菜根譚に見られます。


※注釈※
財貨の貧富ではなく、心の貧富について説かれています。ですが結果的に財貨の貧富にも繋がる事と思います。
現代の日本は物に溢れ裕福ですが、財貨に心を奪われ心が貧しくなっています。
マザー・テレサにも心が貧しいと指摘されており、心の問題が影響した事件が後を絶ちません。

現在の高齢者を観察して観ると、知足の者は富裕層になっており、不知足の者は貧困層になったり、寿命を縮め亡くなっています。

知足の者は普段から質素倹約に努めているので、本当に必要になった時の蓄えが備えられており。不知足の者は普段から浪費をし続けているので、本当に必要になった時に困窮し滅亡します。

日本は後者の道を歩んでおり、好景気に調子に乗らず備蓄しておいたら違った現在があったかと思います。

日本は第二次世界大戦の時と同じ轍を踏んでおり、兵站を軽視しています。古今東西、兵站を軽視して敗れなかった軍隊は無く、浪費し続けて滅亡しなかった国は無いです。

おのずと日本の未来は歴史が物語っていますね。

欲を追い求めるほど陥穽が待ち構えている。


旧ブログにて2016年02月16日に記載していたもの

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