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風が気持ちいいこんな日は

 加古川の実家に帰省しており、朝ご飯と昼ご飯の合間。両親は自室で横になってうたた寝してる。

 ぼくはひとりリビングにいて、一軒家の開け放たれた窓から風がぬけて、湿っぽい夏のはずだけど、ものすごく爽やか。リビングに面した庭のむこうは、田んぼや道路、一軒家が並んでる。豆腐屋のパー……ポー……っていうアレの音や、夏休みのプールとかに向かう子どもの弾む声とか聞こえてくる。でもどの音も遠くに聞こえるのは、実際遠いからだろうな。
 建物が密集してないから、遠くの音や声も風にのって届いてきてるんだろう。見える範囲に子どもいないし、1Kmくらい離れてるはずの小学校から吹奏楽の練習がうっすら聴こえるし。

 やー、たまらんなぁっつー話で。流れる時間や空気が穏やかすぎて、たまらん気持ちになる。ふと、夏休みみたいな、明日もあさってものんびりしてて良くて、それで何の罪悪感もなかった子どものころの気分がフラッシュバックする。
 もういい年した大人なのにね!
 これが郷愁というものなのか……どうかはわからないしどっちでも良いのだけど、この平坦な、人生の踊り場めいた瞬間を大切に感じたい。
 それは必要な平坦だ。
 親が働いて、家を買って、子どもを育てて、いまのぼくが居る。ぼくは大人になって、働いて、有給で連休とって、ちょっと実家でこうしてのんびりしてる。
 決してこの平坦はぽっかりあいてしまった虚ろな空隙じゃあない。

 みたいなことを実家でごろごろしながらこのノート読んで思いました。

 さて、せっかくの平坦なひととき。小説でも読むのがのんびりをブーストして良かろうと思い、『ダーティー・ガイズ』を読んアバババ――!!

 ………………。
 …………。
 ……。

(ニューロンが焼き切れ、しんだのだ。)

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