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ジャマイカは「ハワイ」を使って観光大国になった

【ポジショニング戦略の成功事例】

かつてカリブ海のジャマイカには、観光地としてバハマ諸島、プエルトリコ、ヴァージン諸島、バミューダの4大ライバルがいた。どこもジャマイカより観光客数が多く、特にバミューダは「ビーチとモーターバイク」というポジショニングで認知度を確立。ジャマイカは観光戦略で遅れを取っていたのだ。

対策を打ち出すべく、ジャマイカは自分たちのブランド要素を細かく洗い出した。そして、ひとつのアイデアが生まれる。

ジャマイカといえば、海に浮かぶ緑豊かな大きな島で、ゆったりとしたビーチ、涼しい山々、広々とした高原、おいしい水、そして雄大なジャングルがある。こうした環境は、まるでハワイと同じであった。そして、ジャマイカの敷地が他島に比べてダントツに広く、ダントツに高い火山山脈ブルーマウンテンを有する。見所が多く、遊び方も色々あるという長所もハワイに似ており、それは他の島では表現できないものだった。

そこで彼らは「カリブ海のハワイ」というポジショニングを見出し、独自の優位性を確立。「美しい自然やきらめくビーチ、年間を通して穏やかな気候。わざわざ遠いハワイまで行かなくても、カリブ海のジャマイカで手に入りますよ」と訴えかけるプロモーションがヨーロッパで大ヒットし、大きな成功を収めたのだ。


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