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ゴーヤを自分で料理する日が来るなんて想像もしていなかった

 札幌にすんでいた頃、特にオホーツク海側の街に転勤する前の数年間は、ススキノの沖縄料理店をよく利用していた。
 料理はどれも美味しく値段も手頃。さらにお店の方が音楽好きでBGMのチョイスも絶妙で心地良く、仕事終わりの一人飲みにも職場の飲み会の二次会等でも度々利用していた。
 また、札幌には沖縄県の食材を扱うお店もいくつかあり、島らっきょうや海ぶどうを買って帰って自宅で沖縄晩酌を楽しむこともあった。

 しかし、ゴーヤを自分で料理することは無かった。

 大好きな食材のひとつ、ではあった。先述の沖縄料理店でもゴーヤチャンプルーは必ず頼む一品だったし、コンビニのお惣菜でゴーヤチャンプルーを見つけた時にはよく買っていた。
 でも、いくら好きだからといって、ゴーヤ1本に豆腐、豚肉、卵を入れてチャンプルーを作ってしまうと、私が一人で美味しく消費出来る量を超えてしまうのは明らかだった。
 近年は、北海道内のスーパーの野菜売り場でも夏場はゴーヤを普通に扱っている。新鮮で美味しそうなゴーヤを見ては、自分でもゴーヤチャンプルー作りたいなぁ、でも食べきれないもんなぁ、と逡巡する日々を過ごしていた。

 そんな私は今、ほぼ週イチのペースでゴーヤチャンプルーを作って食べている。

 夫婦二人暮らしになって「食べきれない」という心配が無くなったのも大きいが、何より、今年の宮城は地元産のゴーヤが安い。長さ30センチ以上、太さは私の二の腕くらいあろうかという登米産や大崎産の見事なゴーヤが、1本100円台で店頭に並んでいるのである。しかも、新鮮。鮮やかな緑色のプチプチがみずみずしく光っているものばかり。買わない理由が無い。

 沖縄料理の食材としてのイメージが強いゴーヤ。
 でも最近は、noteをはじめとしたネット上でもゴーヤを使ったレシピがたくさん紹介されている。そのおかげで、定番のゴーヤチャンプルーだけでなく、半分は豚肉や豆腐と一緒にチャンプルーにして、残り半分はツナ和えにして翌日のお弁当のおかずに、なんて楽しみ方も出来るようになった。
 この夏は、「自宅で熱々作りたてのゴーヤチャンプルーに、キンキンに冷えた缶ビール」を楽しむという幸せな夜を何度も過ごしている。

ゴーヤ1本使って作った直径30センチ超の大皿いっぱいのゴーヤチャンプルー
こちらはゴーヤ半分で作ったチャンプルー
半分はツナ和えにしてお弁当のおかずに
ロジャーさんのnoteのレシピを参考に初めて作ったゴーヤとトマトのポン酢炒め※
美味しかった!ロジャーさんありがとうございます!

 ※「ゴーヤとトマトのポン酢炒め」は、ロジャーさんのこちらのnoteを参考にさせていただきました。ロジャーさん、いつもありがとうございます!


 それにしても、北海道にいた頃はこんなに頻繁に自分でゴーヤを料理して食べる日が来るなんて、思ってもみなかった。
 ゴーヤだけではない。
 北海道では中華料理店でしか食べたことの無かった空心菜も、こちらでは夏場のスーパーのお手頃野菜の定番。頻繁に買ってきては、ニンニク炒めにして美味しくいただいている。


空芯菜のニンニク炒め

 そもそも、宮城に来てからは地元・宮城県産や青森県産といった国産ニンニクを北海道にいた頃より安く買えるのが嬉しくて、ニンニク料理を作って食べる頻度が激増している。

 その一方で、宮城県内のスーパーでは北海道産のジャガイモやとうきび(とうもろこし)はちょっとお高めで、嬉しさ半分・寂しさ半分だったりもするのだけれど。

 でも、北海道の野菜も、買えないわけじゃないのだし。

 何より、新鮮な旬の地元野菜は、美味しい。
 美味しくて好きな野菜が増えるのは、嬉しい。

 旬のもの、地元のもの、今あるものに感謝して、これからも季節ごとにいろいろな野菜を使った料理を楽しみながら、美味しくいただこうと思う。

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