作詞『熱川温泉のうた』

 Yahooニュース(4/3)で、熱川温泉の老舗旅館の閉館の記事を読みました。
 ホテル熱川温泉ブルーオーシャンは今年の1月末に閉館になりました。
 そこに昨年の夏に宿泊した家族から手紙があり、5才の娘の誕生日をケーキのサプライズで依頼したらサックスの演奏と宿泊した他のお客さんも一緒にハッピーバースデーを歌ってもらったそうで、そのことの感謝が綴られていたそうです。その娘さんは先日、小児がんで亡くなられたそうで、遺品を整理していたらキーホルダーが見つかりホテルの名前が書かれていて、それは従業員の方がこっそりプレゼントしたようで、今では夫婦の宝物だそうです。
 熱川温泉という町を応援する気持ちも込めて、少し脚色して歌にしました。

作詞『熱川(あたがわ)温泉のうた』


[1番]
東京駅から 二時間少し
踊り子乗って さびれた駅へ
有名、温泉、予約が取れず
それでもこの子の ためにと伊豆へ

海もお宿も 知らずに育ち
誕生祝いに 計画したの
昭和のような 古びた町も
心配するほど はしゃいでいたわ

楽器の演奏 ケーキが運ばれ
夕食会場 みんながうたを…
たった五年の 人生で
この夜がこの子の 頂点でした
ちいさな ちいさな 愛の町
あたがわ温泉 ものがたり

[2番]
月日が止まった ある日の朝に
届いたハガキ 閉館の文字
コロナと物価に あらがいきれず
お宿の知らせに 思わず泣いた

最後の最後の ベッドの上でも
あの日のケーキの はなしをしてた
いつか必ず また行こう
ゆびきりしたこと 忘れてました
ちいさな ちいさな 遠い町
あたがわ温泉 思い出す

[3番]
再建計画 あるとのうわさ
知らせて下さい 手紙を書いた
金目鯛(キンメ)のラーメン
売り出すそうで
いつかはあの子の 写真と行くわ

ワニ園で買った 形見のコップ
今では私の 愛する宝
いつかあの子の 誕生日
ケーキを予約 していいですか?
ちいさな ちいさな 愛の町
あたがわ温泉 ものがたり



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