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女の子の正義と恋愛とタロット占い。

私の生業は滋賀の田舎でタロットを使いながら女の子と話すこと。

自宅サロンと言えば聞こえはいいが、自分の部屋なだけである。

端から見れば、

43才独身の私が女の子とひたすら恋愛の話をしているだけだ。

定期的に来てくれるその女の子たち、クライアントさんたちは

全員が今現在ではなく一瞬前の過去の恋愛によって生じた痛みを背負っている。

タロット占いというのは一般的には未来を予見するツールと思われていることも多いが、

実は、「本当は自分はこう生きたい」という忘れているだけの答えを

思い出し、その生き方を創り出していくための羅針盤である。


女王が自らの王国を最も美しく心地よい国にするために使う自己実現のためのツール。


では、羅針盤があるのに、なぜ自分の王国が心地よいどころか

こんなにも孤独で悲しく寂しいものになるのか。

それはあなたの頑張りが足りないからではない。

あなたの何かが欠けているからではない。


それは私たちが社会の中で生きていく内に、

人生の主人公である自分そのものをよく見失うようになるからだ。

(そういう社会の在り方についてはまた今度)


だけど、羅針盤を使うのは、行きたい道を行くことは

人生の舵をとる主人公にしかできない。


だから、絶対に愛したその人を主人公にして崇めてはいけない。

そうした瞬間、私と大切なあなたの間には壁が出来て私たちは遠く遠く離れてしまうから。

本当の対話なんか出来ずに、欲しいそのものをくれるかくれないかという取引先になってしまうから。


そして何より辛いのは、

その関係性はお互いにとって取引をする欲望と引き換えに自分の尊厳を失うことになる。

辛い恋愛は必ず自分の尊厳を失い、

自分の元々の名前を忘れてしまう。


だから何度も何度でも私たちは生きているという感動むき出しの

ただの女の子に還ればいいのだと思う。


女性になる過程で、「体験によって背負ってきたただの決めつけ」を

自分そのものとは何の関係もないその呪いを

何回も何回も人生の脇に置いて、自分を純化し続ければいいのだと思う。

尊さを、何者でもない自分そのものを取り戻しにいけばいい。


そのためにもまず一番最初に、

私たち女性は私たち女の子は、

「私は好きなあなたの顔色や言動によって天国にも地獄にも行けるぐらいの感じやすい恋愛依存女子という一面を持っています」

ということを否定せず認めたら楽になると思う。

男性をあなたを喉から手が出るほど求めてしまう一面があること、

愛されたい、抱きしめられたい、その熱を感じていたいと願ってしまう一面があること、

そして、

職場や友達の前で見せる顔ではなくて、

一人でいるときの恥ずかしいような一面もすぐに泣いてしまうような

そんな少女のような一面も含めてすべて受け入れて欲しいと思ってしまう時があるということを否定せず認めてしまえばいいと思う。


恋愛で悩んでしまうチカラの裏にある秘められた創造力に、

その女の子たちのいのちにいつも私は愛をもらっている。




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